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星河の覇皇
第八十六部第五章 傍目に見つつその二十七

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「そしてだ」
「失脚させますね」
「政府の他の高官達もですが」
「カースト層の」
「そうもしますが」
「軍も同じだ」
 高級軍人達もというのだ、カースト層のそれを。
「金銭なり異性なりな」
「色々ありますね」
「不祥事は」
「それぞれの人物で」
「人には美醜があり清濁がある」
 それぞれ相反する両面がというのだ。
「そしてだ」
「その醜や濁をですね」
「知っておく」
「彼等の」
「そしてですね」
「我等に対するならだ」
 その時はというのだ。
「躊躇なくだ」
「不祥事の情報を流し」
「そのうえで、ですね」
「その者を失脚させる」
「そうしますね」
「それは最後の手段だがな」
 失脚させることはというのだ。
「有能ならカーストの者でもな」
「味方につけるべきですね」
「出来るだけ」
「それがいいですね」
「弱みを握るということはだ」
 それはというのだ。
「相手をどうこちらに引き込めるか」
「買収ですね」
「それが可能ですね」
「金銭なり何なりで」
「身内を引き込むことも出来ますね」
「親の介護を手配する」
 ジャバルは素っ気なく言った。
「何でもない様だが」
「それがですね」
「その相手に恩を売り」
「そして引き込みますね」
「そうだ、あと敵は少ないに限る」 
 倒すべきそれはというのだ。
「グレーゾーンがあるならだ」
「それならばですね」
「そのグレーゾーンを拡げる」
「そうしますね」
「限りなくな、そしてそこにいる者達をな」
 グレーゾーンにいる彼等をというのだ。
「出来るだけな」
「引き込む」
「そうしますね」
「そうする」
 こうも言うのだった。
「敵味方を明確にするとだ」
「かえって敵を増やし」
「そしてやりづらくなりますね」
「何kあと」
「そうなるので」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「グレーゾーンはだ」
「出来る限り拡げる」
「そして敵の区分を減らす」
「味方ではないが敵でもない者を増やす」
「そうもしますか」
「無論味方も増やすが」
 しかしというのだ。
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