第八十一話 大教会でも一緒その二十二
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「そうですね」
「それよないわよ」
こう注意しました。
「絶対にね」
「後で関係変わりますか」
「当たり前でしょ、お付き合いしていていいところがわかったりしてね」
私もあります、そんなことは。
「そうなるから」
「嫌いになってもですか」
「そんなことしないの」
「相手が犯罪者でもですね」
「犯罪者嫌いなのね」
「巨人と差別主義者も嫌いです」
こう私に答えました。
「そんな相手にはです」
「何でもするのね」
「相手の嫌がることを調べても」
「そこまですると一生恨まれるからね」
強く注意しておきました。
「だから何があってもね」
「そうしたことはしないことですか」
「好き嫌いが激し過ぎるから」
「その癖性分をあらためていくことですね」
「新一君はね」
何と言ってもです。
「いいわね」
「僕にとっては物凄く難しいことですね」
「長池先輩にしてもあれだけ言われて」
それで、です。
「どれだけ傷付いているか」
「人を傷付けた人でもですか」
「傷付けたら駄目よ」
「あの人のせいで一人おみちから去っても」
「それでもね」
このお話を聞くと辛くなります、先輩のせいというだけでなくておみちから人が去ってしまったことも考えて。
「誰であろうともよ」
「人の心を傷付けないことですか」
「そうよ、嫌いでもね」
そしてその人の過去がどうあれです。
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