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夢幻水滸伝
第三百五十三話 中央から八方へその八

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「今はな」
「そうですか」
「このオクラホマシチーは交通の要衝やろ」
「オクラホマ州の」
「それで勢力拡大もな」
 交通の要衝であるが故にというのだ。
「楽や」
「移動しやすいので」
「ええ場所に出たわ」 
 笑顔でだ、トウェインはこうも言った。
「この世界でな」
「勢力拡大にですね」
「そう思うわ、あとな」
 ガーランドは一緒に飲んでいてベーコンエッグを食べてそれを肴にビールを飲んでいる受付嬢に話した。
「おらっちの起きた世界やとこうした世界では女の子は派手な服を着てる」
「そうなのですか」
「もう普段着がな」
 それがとだ、バーボンを飲みつつ話した。
「レオタードとかビキニとかや」
「寒くて仕方ないですよ」
 目を座らせてだ、受付嬢は反論した。
「そんな服ですと」
「そやな」
「あの、この州も冷えます」
 オクラホマ州もというのだ。
「夜も。それに露出の多い服を着ていますと」
「変な奴を変に刺激するな」
「はい」 
 そうなるというのだ。
「そうなりますので」
「それでやな」
「とてもです」
「露出の多い服は着ていられへんな」
「このギルドの女性職員の制服もです」
「スーツにズボンやしな」
「左様です」
 まさにというのだ。
「ズボンは動きやすいですし」
「あったかいだけやなくてな」
「身体も守ってくれますし」
「露出多いイコール肌出すでな」
「その分危険です」
「そやな」
「そうなので」
 だからだというのだ。
「私達もです」
「その服装やな」
「露出は多くありません」
「そやな、間違ってもビキニみたいな鎧の戦士とかおらへんな」
「それで身体が守れますか?」
 受付嬢は怪訝な顔になってガーランドに問い返した。
「ビキニの様な鎧で」
「実際は無理やな」
「そうですね」
「あとミニスカートの騎兵とか」
「あの、素足で馬に乗りますと」 
 そうすると、とだ。受付嬢はその場合についても話した。
「足が鞍にすれてすぐにです」
「肌を傷めるな」
「そうなります」
「そやからズボンを穿くな」
「乗馬ズボンを」
「そやな」
「女性でもです」 
 それこそという口調で言った。
「身体はしっかりと守らねばならず」
「服はその為のものでもあるからな」
「だからです」
 それ故にというのだ。
「そうした露出の多い服は」
「あらへんな」
「はい」
 そうだというのだ。
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