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夢幻水滸伝
第三百五十三話 中央から八方へその六

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「何かと」
「そうした仕事なのは事実やな」
「そうですね」
「そやけど自分は事務処理のスキルも持ってるし」
 そうであってというのだ。
「知力、、政治力も高いさかいな」
「大丈夫ですか」
「ああ、ただ職業はな」
「超能力者で頭脳系ですが」 
 そう言っていい職業だがというのだ。
「その中であまり政にはです」
「関わることが少ないな」
「そうした職業であることは」
「自分もわかってるか」
「それで秘書になれるとは」
「ステータスや特技見てや」
「採用して頂きましたか」
「そしてな」
 ガーランドはさらに言った。
「自分は性格もええからな」
「性格もご覧になられて」
「幾ら有能でもな」
 そうであってもというのだ。
「性根が腐ってるとな」
「どうにもなりませんか」
「無能な怠け者は仕事の向き不向きで有能な怠け者になって」
 ガーランドはさらに言った。
「無能な働き者もな」
「有能な働き者になる」
「しかしや」
 それでもというのだ。
「屑は屑や」
「変わらないですか」
「どうにもならん、有能無能に関わらずな」
「心が悪いならですか」
「断じて用いたらあかん、曹操さんもな」 
 三国志で有名なこの人物もというのだ。
「素行は問わんって言って人材を募集したが」
「あの神霊もですか」
「しかしな」
 それでもというのだ。
「実は人格者を登用してた」
「素行は問わずと言いつつ」
 このことは荀ケや華欽が当てはまる、実は彼は聖人の様な人物を用いていたのだ。
「そやった、しかし司馬氏は違った」
「確かその曹操の魏の後の」
「晋を建国したな、有能でもな」
 そうであってもというのだ。
「性格の悪い奴等をや」
「用いていましたか」
「そやった」
 第一の側近と言えた賈充もそこに入るだろうか、歴史を見るとその人格や振る舞いは酷いものである。
「それでどうなったか」
「あの国は統一を果たしましたが」
「しかしな」
 それでもというのだ。
「すぐにあかん様になった」
「そうなのですね」
「その性格の悪い奴がな」
 賈充のことに他ならない。
「自分の娘皇后にしたけど」
「その娘がですか」
「これまたとんでもない奴やったらしくて」
 それでというのだ。
「国政を乱したんや」
「それで国は崩壊しましたか」
「実はこの皇后の時はまともに動いてた」
 賈南風の時はだ、この皇后は一説にはまだまともな政治を行っていたという説があるが少なくとも彼女の頃は破綻していなかった。
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