第一章
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意せよ」
「白い布」
「それもですか」
「そうじゃ。足らなければ紙でもよい」
どちらにしても白だ。それを用意させろというのだ。
そうした話をしてだった。北条家は氏康の言葉に従い河越城と連絡を取りながら出陣に入った。だが上杉達には講和の使者を送った。
河越城を囲む彼等は氏康からその話を聞いて笑顔で言った。
「ははは、相模の獅子も十倍の数が相手ではどうしようもないな」
「我等の数に怯えたわ」
「ふむ。城は明け渡すから城の者達の命は助けて欲しい」
「河越城を手放すというのじゃな」
彼等に送った文にはこう書かれていた。
「あの城さえ手に入れば後はどうとでもなる」
「武蔵も手に入るわ」
「そうすれば北条を相模に押し込める」
「それから押し潰せるわ」
北条の家臣達の危惧そのままだった。
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