第二十三話 里帰りその一
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第二十三話 里帰り
神戸から大阪までだった、夜空達は幸雄の運転する車で帰ることになった、それで夜空は夕食の時に言った。
「実はです」
「電車でって考えていました」
真昼も言った、今日の夕食はカレーであり五人全員で食べている。
「そうでした」
「ですが車で、ですか」
「幸雄さんが運転される」
「実は一台持っていまして」
幸雄は姉妹に微笑んで話した。
「そろそろです」
「その車が来るんですね」
「そうなるんですね」
「ですから」
それでというのだ。
「その車で行きましょう」
「そうしますか」
「はい、電車行くよりも」
幸雄は真昼に微笑んで話した。
「五人位で行くならです」
「車の方がいいんですね」
「いつも車の中にいますので」
「いいんですか」
「はい、まとまっていますと」
それならというのだ。
「動きやすいですね」
「そうですね」
真昼は幸雄のその言葉に頷いた。
「言われてみますと」
「ですから」
それでというのだ。
「今回は車で、です」
「行くんですね」
「それでなのですが」
幸雄は今度は佐京に顔を向けて彼に話した。
「車はこちらのお家の駐車場に入れて宜しいでしょうか」
「はい」
佐京は幸雄の言葉に笑顔で頷いて答えた。
「どうぞ」
「有り難うございます、ではです」
「これからはですね」
「車がありますので」
「車で移動されますか」
「皆さん何かあれば」
今の彼の家族を見て話した。
「仰って下さい」
「車に乗せてくれますか」
「はい」
白華に笑顔で答えた。
「そうさせて頂きます」
「そうですか」
「ですから」 94
それでというのだ。
「何かあれば」
「その時にですか」
「私が運転させてもらいます」
「真田家の方にそうしてもらうことは」
「恐れ多いです」
二人は幸雄に戸惑う顔と声で応えた。
「幾ら何でも」
「それは」
「あの、真田家の方ですから」
夜空も言ってきた。
「そんなことは」
「私達は家臣の家ですよね」
真昼も言うことだった、猿飛家の分家であることは二人もよく認識していることであるのだ。
「ですから」
「そんなことは」
「お構いなくです」
幸雄は四人に優しい笑顔で返した。
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