第十一幕その一
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第十一幕 すっかり満喫して
皆は山の妖精の村の宿屋に一泊しました、夜はお野菜や果物それにパンをたっぷりと頂きました。朝ご飯はオートミールでした。
そのオートミール、村の畑で採れた大麦と牧場の牛乳を使って作ったそれを食べ終えるとです、ドロシーは皆に言いました。
「これから街に帰るけれど」
「それで街でなのね」
「また美味しいものを食べるんだね」
「今日のお昼はイタリア料理よ」
おばさんとおじさんに笑顔で答えました。
「そちらになるわ」
「というとパスタね」
「それにピザだね」
お二人はドロシーの言葉を聞いて言いました。
「そういうものだね」
「そちらを食べるのね」
「ええ、そしてね」
それにというのでした。
「生ハムやラザニアや肉料理もね」
「食べるのね」
「そうするんだね」
「そうしましょう、ジェラートもね」
このお菓子もというのです。
「食べましょう」
「これまた楽しみね」
「全くだよ」
「それじゃあね」
「今から村に帰ろうか」
「そうしましょう」
ドロシーはにこりとした笑顔で言いました、そうしてです。
皆で街まで歩いて帰りました、街に着いた頃はもうお昼前でトトはドロシーに対してこんなことを言いました。
「いや、ここまでずっと歩いてね」
「いい運動になったでしょ」
「山の中の景色を楽しめたしね」
「森林浴もね」
「そこにいる生きものも見られたし」
それでというのです。
「かなりよかったよ」
「そうでしょ、それじゃあね」
「これからだね」
「ええ、レストランに入ってね」
「イタリア料理のね」
「そこで食べましょう」
「それじゃあね、それでスパゲティも食べるよね」
トトはドロシーに尋ねました。
「やっぱり」
「ピザとラザニアもね」
「そういったものもだね」
「それにね」
ドロシーはさらにお話しました。
「猪の生ハムとね」
「そちらもあるんだ」
「ええ、それとね」
ドロシーはさらにお話しました。
「サラダもね」
「あるんだね」
「この街の畑で採れたお野菜で作った」
そうしたというのです。
「サラダにね、肉料理は」
「何かな」
「トリュフとフォアグラを添えたね」
「凄いね、それは」
「ステーキよ、あとエスカルゴもよ」
この食べものもというのです。
「出るから」
「エルカルゴまでなんだ」
「そう、出してくれるのよ」
「とんでもないご馳走だね」
「そうね、けれどね」
ドロシーはトトにお話しました。
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