第二十話 人間味その九
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「彼等はもう侵略はしないと宣言している」
「そうなのですか」
「地底においてだ」
アイスロンドにさらに話した。
「これまでの組織の面々と共に繁栄していくとな」
「言っているのですね」
「王であるメギドがな」
彼自身がというのだ。
「そして他の者達もだ」
「メギド王の考えに賛成していますか」
「そうだ、だからだ」
「ジャシンカは我々の味方にはなりませんか」
「当然戦隊側にもつかない」
彼等にもというのだ。
「やはり戦ってきたからな」
「だからですか」
「それもない」
戦隊側につくこともというのだ。
「全くな、だが」
「我々の味方にはならない」
「中立だ」
その立場だというのだ。
「あくまでな」
「そうなのですね」
「それじゃあ仕方ないわね」
マーダッコはそこまで聞いてそれならと頷いた。
「それならね」
「他の組織をあたるべきだ」
「何処になるかしら」
「いい組織があるぞ」
ここで鳥が来て言ってきた。
「おあつらえ向きの組織がな」
「ああ、久し振りだな」
ククルーガは鳥を見て言った。
「最近見ないと思っていたが」
「ああ、ちょっと追う様達を見ていたんだよ」
「あの星に行ってか」
「これはいけるってな、ただな」
「ただ?どうしたんだ?」
「俺が見る限りだとな」
それならというのだ。
「やっぱりダグデド達は最悪だな」
「俺達の仲間にはなれないか」
「ああ、死んだけれどな」
それでもというのだ。
「俺も思うぜ」
「仲間にしたら駄目か」
「だから近寄らなかったんだよ」
ダグデド達にはというのだ。
「絶対にな、あのまま死んで欲しいところだ」
「あんたもそう思うんだな」
「ああ、それでだけれどな」
鳥はあらためて言った。
「新たな仲間になる組織ならあるぜ」
「一体何処だよ」
「キカイトピアだよ」
この組織だというのだ。
「あそこもかなりやられてな」
「壊滅しただろ」
タンクジョーが言ってきた。
「あの組織は」
「ああ、けれど復活したんだよ」
鳥はタンクジョーにも答えた。
「よかったな」
「ああ、それでキカイトピアがか」
「仲間にしたいならな」
それならというのだ。
「なるからな」
「だからか」
「それでだ」
それ故にというのだ。
「話をしてみたらいいさ」
「それならだ」
ギルは鳥の話を聞いて言った。
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