第二十話 人間味その六
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「本当に」
「そうだよな」
デレプタもまさにと応えた。
「復活してからな」
「色々な連中と一緒にやっていく様にもなって」
「そうしてな」
「そんなことする奴はな」
ダグデドの様な行いをというのだ。
「碌なものじゃなくてな」
「自分より強い力を持ってる奴が出て来てな」
「負けるのがな」
それがというのだ。
「もうな」
「お約束だな」
「本当にな」
「力なんてな」
「そんなものだな」
「幾ら強くてもな」
「しかしな」
ドレイクはここで二人に言った。
「実際ダグデドが強かったのは事実だな」
「そうみたいだな」
「やっぱりな」
「そのことはな」
二人にさらに話した。
「本当にな」
「事実だな」
「そうだな」
「ああ、だからな」
「若し出てきたら」
「厄介なことになるか」
「ああ」
まさにというのだ。
「その時はな」
「力に溺れない」
メタルエーの言葉であった。
「私達にしましても」
「それはお前さんはよくわかるか?」
ドレイクはメタルエーに問うた。
「あんたのところはな」
「マトリンティスは、ですね」
「随分酷い目に遭ったな」
「はい」
過去のことを思い出してだ、メタルエーは沈痛な雰囲気になった。そうしてそのうえでドレイクに答えた。
「何度も」
「あいつはただ弱い奴だったがな」
「力で虐げていました」
「それもな」
まさにというのだ。
「力に溺れているとな」
「考えられますか」
「そしてその力でな」
「虐げることも」
「同じだろ」
それこそというのだ。
「弄ぶのとな」
「そうだな」
デレプタはドレイクのその言葉に頷いた。
「結局はな」
「そして力に溺れるとな」
「あいつ等みたいになるんだな」
「そうだろうな」
「では私達は溺れない」
メタルエーはドレイクに応えて言った。
「そうしないといけないですね」
「そうだろうな、誰があいつ等を好きになるんだ」
ダグデド達の様な者達をというのだ。
「一体」
「いたら教えて欲しいものだ」
膜インはこう述べた。
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