第二十話 人間味その二
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「休養もだ」
「採りますね」
「そうする、しっかりと食べて寝よう」
「治療にあたりながら」
「そうしていこう、そしてだ」
カオスはさらに言った。
「一つ思うことは」
「何だ、それは」
ワイズルーが問うた。
「一体」
「うむ、戦隊の者達の動きだ」
カオスが今懸念するのは彼等のことだった。
「我々が動けない間彼等はどうするか」
「そのことか」
「気になるな」
「だからだ、戦いは仕掛けないが」
ワイズルーはそれでもと話した。
「偵察隊を出してだ」
「彼等の動きを見ておくか」
「情報収集は欠かさないことだな」
「その通りだ」
カオスはワイズルーのその言葉に頷いた。
「それなくして戦うことなぞ出来ない」
「敵を知らずしてな」
「うむ、ではな」
「動ける者達からだ」
「偵察隊を編成して出していくな」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「戦闘が出来ない間もな」
「情報収集は行うな」
「そうしていこう」
「彼等の動きが気になるなら調べればいい」
マッジョも言ってきた。
「まさにその通りですね」
「そうだな」
「はい、では偵察隊は常に出しておきましょう」
「彼等の動きや状況を把握してだ」
ワイズルーはマッジョにさらに話した。
「ドクターマンの現状もだ」
「知ることですね」
「戦いで我々が勝てば譲り受けるが」
そうするがというのだ。
「そうでなくともな」
「あの人についての情報収集もですね」
「常に行ってだ」
そうしてというのだ。
「現状を知ることだ」
「そうすることですね」
「店かそれぞれの戦隊の基地の何処かにいる筈だ」
ワイズルーはそう察した。
「奪いに行かずとも現状はだ」
「知っておくことですね」
「そうしていくべきだと思うが」
「いいお考えです」
マッジョはまさにと答えた。
「それではです」
「そうしていこう」
「ドクターマン氏の現状も把握しましょう」
「戦隊の者達だけでなくな」
「そうしましょう、出来れば我々の周りもです」
エンターはワイズルーの言葉に頷きつつ話した。
「見ておくべきかと」
「自分達の周りもか」
「はい、見てです」
そうしてだ、晦に応えて述べた。
「おかしなことがありますと」
「対処するか」
「自分達の状況も」
「敵を知り己を知ればであるな」
「そして周り、環境も知れば」
自分達が置かれているそれをというのだ。
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