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「空娘」空を守るもの
運命なのか、仕組まれてるのか
第20話 1日1日、また一日。

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今日もモールス信号を送る。
なんか面白いんだ。
楽しいと私は少なくとも思う。
こんなことをしている間にも1日立っていく。
1日。それが私にとっては短い間だと思う。
「改装出来ましたよー」
「ん、ありがとう」
「ここにレールガンを付けときました。
対空、対艦、対地、なんでもばっちこいです
消費電力は450、空気抵抗が大きいので出しっぱは
ちょっと燃費が悪いかもです
基本的には対艦が使いやすいと思います。」
「ありがとう。」
なんか寂しい…
F22も司令官も居ないからだろうか
なんか寂しいんだよな。

「F15、おはよう」
「ああ、おはよう」
「F15、ココ最近調子悪くない?」
「ゲホッ…ココ最近風邪気味でね…
喉とか…」
「そうだったのかい、安静にしておくべきだね。
ここにゼリーを置いておくから、安静にしておくんだよ。」
「ああ、響、ありがとう」
「別にいいさ。この機会だし。」
「優しいね…」

「ゲホッゲホッ…夕張?」
「はい?」
「見てこれ」
「これはすごい!」
「艦娘の艤装に詰める程度のジェットエンジンをつけてみたよ。」
「うーん…?」
「これを使えば、速度が低くても、高くできる!」
「うーん…実証してみますが、これ大丈夫ですよね?」
「大丈夫(多分)」
「なんか信じられませんが…まあいいですよ、試してみます」

「ひええ…怖かった…」
「どうでした?」
「早すぎてやばいですね…」
「出力出しすぎましたかね?」
「そうですね…」
「もうちょっと絞ればいいですかね」
「はい。そのくらいでちょうどいいと思います。」
「うーん、了解です」
「エンジンの排熱が少し熱いですね…」
「掛からないよう改造すべきですか?」
「はい。例えばこことか…」
「そこら辺ですね。了解です」
「お願いします。」
「一旦貰いますね。」
「わかりました」
「使う際も推力を絞って使ってくださいね。」
「わかりました。」
「じゃあ一旦回収しますね。」

「タウイタウイ泊地…か
ここの北東方面に進めば本州とか沖縄ら辺まで行けるんじゃないのか?
ギリ行けそうな気がする…
計画だけでもしておこうかな。
別にこの鎮守府が嫌いってわけじゃないし。」
でもまたここに流れ着いてくるのは…ちょっと気分が
悪いかな…」
「そうはいかせないよ」
「んが、響」
「残念だけど、私はF15が好きだ。」
「…?」
「帰らせる訳には行かないよ。」
「私にも帰る場所があるんですよ…別にこれが最後ではないですし、」
「とはいえ、返すつもりはないよ。」
「本当ですか…」
「たとえどんなことしても、帰らせる気は無いよ」

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