激闘編
第八十九話 ヴィーレンシュタイン追撃戦
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ムリッツァで待機する。戦闘配置はまだ解く事は出来ないが、休憩してくれ、六時間だ。みんな、とりあえずはお疲れ様」
皆が背伸びしたり欠伸をしたり、思い思いにしゃべりながら艦橋から離れて行く。残ったのは私、グリーンヒル中尉の二人だけだ。
「中尉、貴官も休んだ方がいい。疲れただろう?」
「いえ…閣下こそお疲れなのではありませんか。フォルゲンでの交戦開始から、ずっと艦橋で指揮をお執りになっておられました」
「私は足を投げ出して座っていただけだ。疲れてはいないよ。それより、紅茶を頼めるかな。ブランデーを…」
「ブランデーをたっぷりですね、閣下」
「そうそう。それが終わったら休みなさい。命令だ」
「…はい。了解致しました」
中尉が艦橋を出て行く。ラップの言う通りだ、追撃などしなければこんな事にはならなかっただろう。ウランフ提督が戦死、第二艦隊壊滅、第三、第四艦隊も被害甚大…。ハイネセンに還れるのは当分先になりそうだな。ユリアンは元気でやっているだろうか…。
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