第11話:ダイスケの逆襲
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様々なモンスターや山賊の手下が次々と軍隊を襲った。
そんな状況にグートミューティヒの心理は怒りより焦りが勝った。
(不味いな。思ったより討伐隊対策が完璧だ。くそ!あんな腐り果てた外道が勝つ結果なんて絶対に嫌だぜぇ!)
一方、自分達と対立している軍隊の疲労感がどんどん増している事に感心する山賊。
「凄い!これなら、ここに辿り着くのを阻止出来るかも……」
だが、軍隊のはるか後方で尾行するグートミューティヒとアムを発見し、考えが180度変わった。
「あー!あいつら!ヤバい!やっぱりここに来る!逃げましょう!」
それに対し、大男は余裕だった。
「何を焦ってるんだダイスケ?まさかと思うが、例のダークマーメイドでも見つけたか?」
「そのまさかですよぉ!アイツには関わらない方が良い!」
「じゃあ何で俺の許に来た?この俺にあのダークマーメイドを斃させる為だろ!?」
怯える山賊を黙らせると、大男は更に淫らな思惑を思いつく。
「なんなら、あの裏切りのダークマーメイドもインキュバスの妻にしてやろう。ダークマーメイドとインキュバスの子供、どんなモンスターになる事やら?」
様々な困難を乗り越え、漸く大男の眼前に辿り着いた軍隊。
「いやぁー、運搬ご苦労。で、約束の金は?」
その途端、軍隊は一斉に鞘から剣を抜いた。
「金は無い!我々がここまで運搬したのは手枷のみだ!」
身代金を手に入れ損ねた大男は急に不機嫌になった。
「……その手枷を例の2人にはめろって言うのか……その手枷がインキュバスの妻になる事が決定したあの2人の結婚指輪って訳かよ!?」
売り言葉に買い言葉。軍隊の方も怒り吠える。
「んな訳有るかぁー!手枷をはめ易い様にその全身の金メッキを剥ぎ取ってくれるわ!」
一方の大男は逆に興醒めして面倒臭そうに手を叩いた。
「あー、そうかよ……だったら、お前らがサキュバスの夫になれよ」
すると、インキュバスの群れとサキュバスの群れが再び軍隊を襲った。
「何!?まだこんなにいたのか!?」
軍隊がインキュバスとサキュバスの群れと戦うが、大男の眼前に到着するまでに経験した困難のせいで疲労困憊。劣勢に追いやられていた。
そこへ更に、大男が鉄棘球を軍隊めがけて投げつけた。
「ははは。やっぱり手枷より金を持って来るべきだったなぁ?ま、今更遅いがな!」
だがその時、サキュバス達が次々と炎上・破裂した。
「ぐえぇー!?」
「何!?」
更に、フシギソウ、フカマル、バニプッチ、ゴルバットが出て来てインキュバスから軍隊を庇った。
「モンスターが……我々を庇った!?」
そこへ、グートミューティヒが堂々と出て来た。
「111対2なら、僕達111側に勝ち目は有るかい?自分勝手で卑劣な御2人さんよ」
そして、フシギソウ達がグートミューティヒの前に
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