第11話:ダイスケの逆襲
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てしまった。
「僕がプリーストだとしてもですか?」
が、
「ははは。その歳で中級職だなんて、冗談がお上手なお嬢様だ」
またしても一蹴されてしまうグートミューティヒ。
「やはり……そう簡単には教えてくれないか……」
そこで、少し離れて尾行する事にしたが、そんなグートミューティヒを観てまったくくだらない事を考えるアム。
(またあの糞女……じゃなかった!糞男、また女に間違われた。やはり初見が必ず通る道なのかしらこれ?)
で、肝心の軍隊の行き先はと言うと……
「け!払わねぇって訳か……少し痛い目を魅せるか」
どうやら、軍隊の狙いはアムへの復讐を誓う山賊に頼られている大男の許であった。
「お頭!直ぐにそいつらを連中に帰すべきです!このままじゃ皆殺しにされる!」
でも、大男は余裕を崩さなかった。
「何を言ってんだダイスケ?奴らはお姫様とインキュバスとの結婚を御所望って訳だぜ?盛大な式にしてやらなきゃなぁ!」
「いやでも、殺されたら元も子もないすよ!命あっての物種って言いますし!」
それでも大男は逃げる事はしなかった。
で、結局軍隊と戦う事になってしまった山賊と大男は、崖の上から問題の軍隊を眺めていた。
「いる……いる……沢山……沢山!……数えきれない……数え切れない!……」
臆し過ぎて台詞棒読みな山賊の恐怖心に呆れる大男。
「よくそんなんで山賊家業が務まったなぁ」
「でもでもでも!」
「そう慌てるな。先ずはポーンからだ」
大男の許を目指す軍隊は不気味な羽ばたき音を聞いて上を見上げると、そこには女性の様な頭部と乳房を有し、鷲の様な足を有するオオコウモリが複数やって来た。
「サキュバスだ!来るぞ!」
一方、遠くから軍隊を追っていたグートミューティヒは何が起こっているのか解らず困惑する。
「停まった?」
「誰が来たか知らんが、戦闘開始の様だな!?」
軍隊はサキュバスの群れを難無く撃破したが、それがかえって軍隊を焦らせた。
「やはり余計な攻撃はせずに身代金を支払うべきだったのでは?」
「言うな!こういうタイプの身代金には際限が無い!ケツの毛まで搾り盗られてなお姫様を奪還出来なかったら、それこそ思う壺!無駄な努力だ!」
「ですが、姫様だってインキュバスの妻にはなりたくない筈」
「解っている!だからこそ奴らを討伐し姫様を奪還するのだ!」
そして、軍隊は再び進軍した。
それを立ち聞きしたグートミューティヒは怒りに震えた。
「なんたる自分勝手!僕はそう言う腐った人が1番嫌い!」
「声が大きいよ。(尾行が)バレるって?」
とは言ったモノのアムもインキュバスの妻に変えられつつある女性には同情する。
「ま、確かにこんな限度知らずな淫鳥のお相手は誰だって嫌よ」
しかし、軍隊やグートミューティヒの怒りに反して
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