初で〜と
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
店ごと買っちゃおうか!」
「み、店ごとって!! 何でそうなるんですか!? 流石に無駄が過ぎますよ! 経済を回すって範疇の事じゃないですよ」
普通に考えたのなら『どっちが良い? ……う〜ん、決められないから両方買っちゃおう』的なノリで店ごと買おうとするルディーさん。勘弁してくれよ……疲れちゃう。
側で買い物を手伝ってくれてる店員さんは本気だとは微塵も感じず、この客冗談のセンスが無いと呆れ顔だ。
ホント……これがセンスの無い冗談であればどんなに良いか。
しかしこうなると俺がしっかりと選ばないと大変な事になるぞ!
俺は人生で初めてお洒落の事で真剣になる。
多数の服をハンガーが付いたままデイジーさんの体に重ねて見比べたり、大変だけどデイジーさんに試着してもらって他の服と比較したり……お洒落って本当に大変だよ!
この店での洋服選びが終わり購入。
先程貰った1000Gから支払おうとしたら、早々にルディーさんがお会計を済ませていた。
思わず「貰った1000Gの意味は!?」と問いましたよ。
「ん? あぁ、そうか……ごめんごめん。じゃぁ次の店では支払ってよ」
って言うんですよ!
何ですか『次の店』って?
終わりでしょ!?
この店で今日の買い物は終わりでしょう!?
そう言ったんですけど……
「何を言ってるんだい! 人間の衣類だよ。下着を履かない訳いかないだろう!」
「下着!? そ、それこそ俺の出る幕はありませんよ!」
女性の下着なんて選べるワケ無いよ!
「何を言ってるんだよ(笑) 下着こそ男性の意見が必要な物は無い」
如何してこうも俺とは常識的価値観が違うんだ!?
何がどうなればその思考回路に到達出来る?
「下着なんて肌に触れる部分さえ問題なければ何でも良いんだから、ただの布だって問題ないんだ。でもこれは意味が違う!」
「な、何が如何違うんですか!?」
「今回の下着は君の為の下着なんだ! 君の意見しか必要としてない! 色々な意味で楽しんで良いのは彼氏であるピパン君だけなんだ!」
「色々楽しむって……そんな……俺……」
「うん。まぁエロい意味も含んでるし、真面目な話でもある」
そんな事を言われデイジーさんと共に顔を赤くしてルディーさんの後に続いて店舗間を移動する。
数分もしないうちに目的の店へと辿り着いた。
すると入店前にルディーさんが教えてくれる。
「因みに僕等の知り合いのアロー君は、彼女のリューラさんにこの店で誕生日プレゼントを買って渡したらしいよ……どんな商品を選んだのかは知らないけど」
「えっ〜!? あのアローさんが
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ