威風堂々とイジられるネタ
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見詰めると、「わ、私も」と涙声で聞こえてきた。
驚きながらデイジーさんを見詰め続ける。
折角の美人が台無しなくらい表情を崩して俺の胸に顔を埋め連呼する。
「私も好きぃ! ピパン君の事が私も好きぃぃぃ!!」
本当に両思いになれた……と言うか確認出来た!
俺は嬉しさと安堵の気持ちで舞い上がっている。
でも……この後どうすれば良いのかな?
何も考えず、社長等に流される感じで告白しちゃったけど、俺は如何すれば良いのですか?
「一先ずはおめでとう。よくこの状況で告白したな。それが凄い!」
こ、この状況を作っておいて、そう言う事を言うんだよな……この人は!
思わず複雑な表情で社長を睨む。
「まぁ何時までもそんな所で抱き付いてるなよ(笑)」
部屋の入り口付近で、抱き合っている俺等に冷やかしの声で着席を指示する。
俺はさっきまで座ってた椅子へ……デイジーさんは奥様が用意してくれた俺の隣の椅子へ。
皆この状況を楽しんでいる。
騒ぎ出さないのは大人だからってだけじゃ無くて、騒いで囃し立てるって事に幼さを感じているからだろう。これがクラスメイトとかだったら、今頃変な騒ぎに陥っているだろう。
だから社長は言う。
「茶番だな! 結末は解っている事なのに(笑)」
そうかもしれませんでしたけども、告白する前にも後にもそう言えるのは当人じゃ無いからですからね!
「後で……出来れば今日が良いけど、母さんにも紹介しないとな」
父さんから言われて思い出す。
別に故意にでは無かったのだけど、母さんを蚊帳の外に出したままの告白だった。
いや、そりゃぁ母親にアレコレお伺いを立てて女性に告白するなんて変な話だけど、父親の方だけをここまで巻き込んでいては、何も知らされてないこの状況に拗ねてしまうかもしれない。あの母の事だから問題は無いと思うけどね。
ピパンSIDE END
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