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リュカ伝の外伝
威風堂々とイジられるネタ
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から、来て早々周囲で騒がれるとパニックで何も出来なくなっちゃうからね」
そんな注意喚起よりも連れてくる事を遠慮しようとは誰も言わないんだな。

奥様がこれから来るデイジーの飲み物を用意しようとキッチンへ向かうのを合図に、社長とルディーさんが事務所から出る。
ザルツさんとメリーアンさんは社長の魔法(ルーラ)を知らないから不安(疑問)で包まれている。

俺に出来る事は、その二人に魔法(ルーラ)の事を説明するだけ。
非常にレアな魔法だけど、その利便性とリュカ様のお陰で特にこの国(グランバニア)では知られている魔法だ。国王という立場の人が使用する魔法である事に加え、魔法(ルーラ)を使用したリュカ様のご活躍は義務教育の教科書に掲載されるくらい有名なので、お二人への説明も苦労はしない。


15分程経過……


ビルの外から声が聞こえてきた。
最初に社長が事務所へと入ってくる。
俺は慌てて立ち上がり、事務所のドアまで迎えに。

ゆっくりとドアが開き、ルディーさんの背中に隠れたデイジーさんが入ってきた。
……や、やっぱり凄い美人だ!
俺と目が合うと、慌ててルディーさんから離れて俺の胸に飛び込んでくる。
ほ、本当に……りょ、両思い……だな!

お二人(リュカ様とルディーさん)が彼女(デイジーさん)に何と説明してるのか解らなかったけど……
「あ、あのデイジーさん。な、何で連れてこられたのか聞いてる?」
「う、うん。ピパン君から何k…………」

耳元で聞いてる俺には聞き取れたけど、相変わらず最後の方は何を言ってるのか聞き取れなくなる(笑)
そう言えば何で居るのか解らないギャラリーには聞こえなかっただろう。
まぁそんな事は関係ない!

俺はこの場での告白が恥ずかしいって感情はあるモノの、完全に全てをはっきりさせたい気持ちがあるから興味本位のギャラリーを喜ばせる事を我慢して、大好きな女性に俺の思いを伝える!

「きゅ、急で申し訳ない……でも俺……デイジーさんに言いたい事があって……」
「…………っ」
彼女(デイジーさん)の瞳を真っ直ぐに見て、俺は俺の気持ちを伝える事を伝える……あぁ、我ながらややこしい!!

「す、好きですデイジーさん! お、俺と付き合って下さい!」
言い切った……父親が居て、彼女の兄が居て、何故だか無関係な人々が沢山居て、何の罰ゲームなのか解らない告白。
……こ、これって成功するのか!?

「そ、そんな……きゅ、急に……で、でも……あ、あの……わ、私m…………」
当然と言えば当然だが、突然の告白にパニックになる彼女(デイジーさん)
彼女じゃなくったってこの状況で告白されれば真面な返答は出来ない。

取り敢えず返答は後日だな……
そう考えて腕の中のデイジーさんを
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