第二章
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「エンジンを外したらその中にね」
「入ったんだ」
「前から何処から来てヌードルに懐いていたけれど」
「やっぱり兄妹なのかな」
「そうかもね、けれどトラックの中に入って」
そうしてというのだ。
「何とか出そうとね」
「そうしてなんだ」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「中々でなくて出そうとしたら猫パンチで抵抗して」
「やんちゃなのかい」
「今もね。そんな娘でね」
「出すのに苦労したんだね」
「それで懐いてるヌードルを連れてきたら出て来たんで」
そうなってというのだ。
「それでトラックに入ったのも縁、ヌードルに懐いているし」
「家族に迎えたんだね」
「そうだよ」
そうしたというのだ。
「この通りね」
「そうなんだね」
「もう家族を増やすつもりはなかったけれど」
「縁だからだね」
「迎えたんだ」
家族にというのだ。
「そうしたんだ」
「そうなんだね」
「それで今ではね」
他の子達と楽しそうに遊びだしたミニミーを見て話した。
「ヌードル以外の子達とも仲良しだよ、家族にもよく噛んで引っ掻くけれど」
「猫だからだね」
「けれど懐いてくれたよ」
「そうなんだね」
「うん、ただね」
トミソンはここで苦笑いになって話した。
「ミニミーがトラックにいたことに最初に気付いたのはイーヴィーでも」
「それでもなんだ」
「凄く吠えてたんで僕達もそこに行ったらいてね」
「ミニミーを見付けられたんだね」
「それで家族に迎えられたのに」
そうだったがというのだ。
「イーヴィーにはね」
「今猫パンチをしたね」
「ウニャッ」
「クゥン・・・・・・」
友人はその光景を見て言った。
「彼とは仲がよくないみたいだね」
「そうなんだ、イーヴィーにだけはね」
「ああだね」
「そうなんだ、イーヴィーが見付けてくれたのに」
「イーヴィーにだけはだね」
「まだ懐いていないよ、けれど距離は縮まっているから」
だからだというのだ。
「これからだよ」
「彼ともだね」
「そう思ってるよ」
友人に笑顔で話した、そして友人は彼と何かと話してから自宅に帰った。そしてまたトミソンの家に来るとミニミーはイーヴィーともすっかり楽しく遊ぶ様になっていて彼はその光景を見て笑顔になった。
攻撃的だけれど愛嬌のある猫 完
２０２４・６・２０
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