第38話
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の橋渡し――――――ううん”特異点”みたいな人よねぇ。」
「ああ、手っ取り早く何かを探るには打ってつけとしか言いようがないからなぁ。」
「うるせえよ!人を何かの試験紙みたいに言いやがって!言っとくがアンゼリカやチョウほどじゃなくてもアンタら全員”厄介”な部類だからな!?」
レンの意見にジンが笑顔で同意すると声を上げたヴァンは顔に青筋を立てて反論した。
「ハハ、まあそいつは否定はせんさ。っと、そろそろ時間だがどうする?一応店を予約してるんだが。」
「ええ、もちろん付き合うわ。”お茶会”も果たせたことだし。それじゃあ、今日はこのくらいで――――――サルバッドでも気を付けてちょうだい。」
そしてジンとキリカはその場から立ち去った。
「どういつもこいつも人のスケジュールを当然のように把握しやがって…………ただまあ――――――どうやらギルドとは完全に連携してるわけでも無さそうだな?」
「うふふ、エステル達の縁で馴染みはあるけど私は遊撃士ではないしね。”大切なもの”を守るために時に協力し、知恵を貸してるだけよ。メンフィルは当然として、リベールやクロスベル、エレボニアにいる人達…………ふふっ、最近じゃこの国の人達もそうなって来てるかもしれないけど。」
「…………そうか。」
レンがジン達に協力している理由やカルバードにもレンの大切な人達ができていることを知ったヴァンは静かな笑みを浮かべた。
「―――――それじゃ、私も帰るわね。門限を破りすぎるのもアレだし。明日からの4日間、くれぐれもアニエスをよろしく。」
「ああ、任せとけ。」
「うふふ、私はこれで。おやすみなさい――――――裏解決屋さん。」
「…………ああ、おやすみだ。」
上品な仕草でスカートをつまみ上げて挨拶をしたレンはその場から立ち去った。
(どこまでデカくなるんだから、ったく。ま、これも何かの縁か…………助手ども同様、見守らせてもらうかね。)
去って行くレンの背中を苦笑しながら見つめていたヴァンは事務所へと戻り、休み始めた――――――
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