第38話
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ったが。」
「ふふ、ターボチャージャーね。気に入ってくれているかしら?実は私と”親友”も設計にちょっとだけ協力していてね。」
ヴァンの指摘に心当たりがあるレンは口元に笑みを浮かべてヴァンに説明した。
「って、そうだったのかよ!?妙に今時の最新技術がふんだんに盛り込まれてると思ったが…………」
レンの話を聞いて意外な事実を知ったヴァンは驚きの表情で声を上げた後自身の車に備え付けているターボチャージャーの技術について思い返していた。
「うふふ、”暴君”のオジサンに壊されて泣きベソかいてたって聞いたから。依頼の件で幼馴染さんとの関係を気まずくしたからそのくらいは、ね。」
「ったく…………別にエレインの件はそもそもお前さんの依頼がなくても同じだったろうから、気にする必要はないっての。しかし…………相変わらずクロスベル帝国もそうだがメンフィル帝国も滅茶苦茶だな。お前さんやシュバルツァーの”使い魔兼婚約者”をアラミスに留学させた件もそうだが…………”A”を潰すために随分と”豪華なメンバー”を投入しているようだしな。」
「クスクス、ちなみに”暴君”さんや”聖女”さんとも並ぶかそれに準ずる”豪華メンバー”は後数人はいるわよ?」
「おいおい、あの二人と同格かそれに準ずるレベルがまだいるのかよ。お前さんはともかくヤバイ縁はこれ以上は勘弁してほしいんだが。」
レンの話を聞いたヴァンは表情を引き攣らせた後疲れた表情で溜息を吐いた。
「ふふ、それも人徳じゃないかしら?類は友とも言うし、これからもどんどん増えそうねぇ。」
「俺は善良な市民だっつの…………恐ろしいことを言うんじゃねぇ。」
レンの推測にヴァンは呆れた反論した。
「世迷言はさておき、貴方のことが気になってるヒトはそこそこ多いわよ?――――――そちらの有能で素敵な、とっても怖〜いお姉さんとかね。」
「…………っ…………」
レンは意味ありげな笑みを浮かべて答えた後ある方向へと視線を向け、レンに釣られたヴァンがレンが視線を向けた方向にいるといつの間にかスーツ姿の黒髪の女性が二人を見つめていた。
「フフ、流石にお姉さんはとっくに恥ずかしい歳だけど。」
「ハッ…………参ったな。」
「うふふ、時間通りね。忙しいのに体を空けてくれて感謝するわ。」
黒髪の女性にヴァンが苦笑している中、レンは落ち着いた様子で女性に声をかけた。
「気にしないで、ちょうど所用で出てきたついででもあるから。」
「ルネんとこの…………噂はかねがね。泰斗の”飛燕紅児”ともあろうお人が本気で気配を消すのも大人げねぇが。」
「ふふ、ごめんなさい。――――――GID統合分析室、室長のキリカ・ロウラン
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