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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第38話
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「はい、フィーちゃんのことは私に任せてください!」

フィーは既に寝息を立てて眠っており、フィーの様子を見て苦笑を浮かべたヴァンにアネラスは力強く答えた



その後アネラスに任せて一足先にバーを後にしたヴァンは巡回を再開し、巡回を終えると事務所へと戻り、事務所の中に入ろうとしたが扉に何かのメモが挟まれていることに気づいた。



〜アークライド解決事務所〜



「こいつは…………」

メモに気づいたヴァンはメモの内容を確認した。



リバーサイドでお茶会はいかが?



「…………ったく、相変わらず振り回せてくれるじゃねえか。ま、せっかくの誘いだしな。」

メモを書いた人物に心当たりがあるヴァンは苦笑を浮かべてリバーサイドへと向かった。



〜リバーサイド〜



「―――――雨、止んでよかったわね。明日はいい天気になりそうだし。」

ヴァンがメモを書いた人物――――――レンに近づくとレンはヴァンに視線を向けて声をかけた。

「ああ、予報じゃ南東は快晴らしい。つーか夜更けに出歩いてていいのか?後輩には帰れっつったクセに。」

「うふふ、見回りよ、見回り。在学生に元生徒の素行を調査する。」

「ったく…………――――――久しぶりだな、殲滅天使。いや、”仔猫”って呼ぶべきか。」

自分の指摘に対して答えたレンの答えに呆れたヴァンはレンを見つめた。

「うふふ、その呼ばれ方も馴染んだものね。お久しぶりね、裏解決屋(スプリガン)さん。春から留学で通っているのだけど挨拶に伺うべきだったかしら?」

「いや、元依頼人との関係なんざそのくらいが丁度いいだろ。特にお前さんは、事務所を開いたばかりの”一人前”になったばかりのころの客だしな。微妙にニアミスした気もするが…………――――――汚職議員とドラ息子の一件とか。」

「ふふ、やっぱり裏で動いてたのね?記者さんの話で薄々気づいてたけど。あの件で生徒会長になっちゃたけど…………まあまあ楽しくやらせてもらっているわ。」

ヴァンの話を聞いて心当たりを思い出したレンは苦笑しながら答えた。



「そいつは何よりだ、――――――最初に会ったのは3年前メンフィル帝国軍の”暗部”を通しての依頼だったか。」

「あの時は”ハーケン会戦”でのリィンさん達の大切な役割を”紅き翼”の人達に邪魔されない為に手伝ってもらったのよね。お爺さんから聞いたけど、1年半前の”ヘイムダル決起”の時にもお爺さんの”引っ越し”を手伝ったそうね。」

「ま…………あの爺さんには個人的な”借り”もあったんでな。訳アリのガキ共の面倒を押し付けてちまったこともあったし。まさか最近になったあんなお返しがあるとは思ってなか
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