第五章
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コーナーに行ってあるものを見つけた。それはというと。
「あっ、これって」
「これ?」
「それか?」
「それ買うのか」
「うん、いいかな」
それは絵だった。楊貴妃の絵である。
しかも中国語で何か書いてある、それはというと。
「ええと、漢字は漢字でも」
「中国の漢字だよな」
「それだよな」
所謂略体字だ。中国の漢字は文字自体を簡略化して書いているものも多いのだ。
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