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八条学園騒動記
第七百五十六話 無法地帯だとその四

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「悪事の限りをだ」
「尽くしている奴が多かったのね」
「外縁部には百億単位で人がいたが」
 おおよそ百五十億程であった。
「そうしたアウトローなな」
「酷い世界だったのね」
「そうだった」
 まさにというのだ。
「それでだ」
「麻薬も自由だったのね」
「そうだった、だからな」
「外縁部に逃げて」
「そして楽しんでいた」
「外縁部って犯罪者の逃げる場所だったけれど」
「あ麻薬中毒者もでな」
 そうであってというのだ。
「それでだ」
「麻薬も多かったのね」
「そうした世界だった」
「絶対にいたくないわね」 
 エイミーはダンの話を聞いて心から思って言った。
「そんな社会」
「本当にそうだな」
「え、何があってもね」
「俺もそう思う」
 ダンもまさにと答えた。
「そんな法律じゃなくて暴力が支配する社会なんてな」
「最悪よね」
「最悪も最悪だ」
「やっぱり法律がないとね」
「駄目だ」
 絶対にというのだ。
「本当にな」
「法律あってこそよ」
 ジャッキーも言ってきた。
「探偵もね」
「やっていけるな」
「さっき言った通りね」
「本当にその通りだな」
「法律はね」 
 ジャッキーは話を続けた。
「悪人を裁く」
「そうしたものだな」
「探偵は犯人を見付けだして」
 そうしてというのだ。
「後は、って何度も言うけれど」
「法律だな」
「ハガーでさえ最低限は守るから」
 その法律をというのだ。
「殺してもね」
「それも違法じゃないな」
「若し違法だったら」
 マイク=ハマーのその行為がというのだ。
「捕まるのはね」
「ハマーもだな」
「そうなるから」
 だからだというのだ。
「もうね」
「言うまでもないな」
「無法なんてね」
 それこそというのだ。
「探偵にとってはよ」
「忌むべきものだな」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「外縁部もうないから」
「それはいいことだな」
「もうあそこにいる悪い連中もいないわね」
「一掃された」
 まさにとだ、ダンはジャッキーに答えた。
「そうなった」
「それは何よりね」
「そしてな」 
 ダンはさらに話した。
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