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八条学園騒動記
第七百五十六話 無法地帯だとその二

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「あくまでね」
「法律は守るわね」
「棺桶と墓堀は刑事だし」 
 この二人はというのだ。
「今もシリーズ化しているけれどね」
「この二人は最初はアフリカ系だったんだ」
 テンボはこのことを話した。
「今じゃ白人もアジア系もあるけれどな」
「最初はだな」
「そうだ、アフリカ系でな」 
 人種的にはそうであってというのだ。
「荒っぽい場所でな」
「荒っぽく活躍していたか」
「確かに乱暴だよ」
 この二人の刑事のこのことはこの時代でも変わらない、治安の悪い場所か凶悪犯が常に相手であるのだ。
「しかしな」
「悪い連中じゃないな」
「相手が暴力を振るわないなら」
 それならというのだ。
「棺桶と墓堀もな」
「暴力を振るわないか」
「ちゃんと法律は守って」 
 そうしてというのだ。
「推理もするんだ」
「荒っぽくてもか」
「ああ、しかしな」
 それでもとだ、テンボはダンに話した。
「法律がないとな」
「推理はな」
「もう無茶苦茶だ、法律がないとな」
 さもないと、というのだ。
「悪人は定められないからな」
「法律がないなら」
 エイミーはそれならと言った。
「推理して犯人を突き止めても」
「若し犯人を殺してもな」 
 マイク=ハマーの様にだ。
「法律がないならな」
「只の殺人ね」
「天誅にもならない」
「暴力ね」
「それに過ぎなくなる」
「暴力は駄目よね」
「むしろ探偵は暴力に立ち向かう」
 テンボは強い声で話した。
「そして勝つ」
「そうするものね」
「そうだ、外縁部みたいなな」
「無法地帯だと」
「法律はな」
 それはというのだ。
「もうな」
「それこそね」
「本当にな」
 まさにというのだ。
「探偵なんて意味がない」
「必要なのはね」
 そうした社会ならとだ、ジャッキーは言った。
「世紀末救世主でしょ」
「その連中か」
「探偵じゃないから」
 このキャラクターはというのだ。
「もう推理なんてしないでしょ」
「悪い奴を殺しているな」
「行く先にいたら」
 こうダンに話した。
「もうね」
「色々なやり方で殺してるな」
「そうしたキャラはね」
 それこそというのだ。
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