第二章
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「あの漫画のキャラクター全員に言えるよ」
「したらとんでもないことになるね」
「全力で受け止められるか」
その嘘告白をというのだ。
「嘘と思われずに」
「嘘とわかったら壮絶な復讐か拒絶かな」
「やっぱり全力でね」
「そうなるね」
「断られるにしても」
その場合もだというのだ。
「妥協なくね」
「断られるね」
「そうなるよ」
その時もというのだ。
「やっぱりね」
「どっちにしても大変なことになるね」
「そうだよ、大体嘘告白なんて」
伊藤はここで眉を顰めさせた、そのうえで言うのだった。
「とんでもなく下劣だよ」
「そうした行いだね」
「いじめだと尚更ね」
「いじめ自体が最低の行いだしね」
「愛と誠は恋愛に全てを賭けていたけれど」
それこそ命までもだ。
「そこまでとはいかなくても」
「それでもだね」
「うん、嘘告白はさせる人を傷付けて馬鹿にする行為で」
「軽くどころか絶対にやったら駄目だね」
「それをされる人も馬鹿にしているよ」
そうだというのだ。
「遊びでの告白なんてね」
「やるものじゃないね」
「絶対にね、恋愛自体も馬鹿にしているし」
「愛と誠を読めばわかるね」
「うん、本当にね」
まさにというのだ。
「そんなことはね」
「したら駄目だね」
「男子校だしこれまで恋愛自体経験がない僕達だけれど」
それでもとだ、伊藤は盛田に話した。
「したら駄目だよ、例え壮絶過ぎて有り得ないものでも」
「愛と誠の方がいいね」
「遥かにね。君の為なら死ねるなんて言って言われたら」
それならというのだ。
「最高の恋愛かもね」
「恋愛はそうあるべきかな」
「愛と誠は極端でもね」
「そうあればいいね」
「そうも思うよ」
こう話してだった、二人でその昭和の名作漫画の話をした。そして二人は大学に入ってからそれぞれ縁があって恋愛を経験しやがて幸せな家庭も築けたが。
二人共嘘告白をさせる様な輩がどうなっていくかを聞いた、そうした輩は軽薄な恋愛どころかそれもどきに溺れるだけでだ。
いい経験をしなかったと聞いた、それで二人は思うのだった。嘘告白自体が駄目なそれこそ最低と言っていい行為であると。
嘘告白をしたら駄目な相手 完
2024・6・19
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