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夢幻水滸伝
第三百五十二話 テキサス州を統一してその十五

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「そこから大地震が起こるってね」
「喚くのですね」
「影の世界政府があって」
 そう喚くケースもあってというのだ。
「気象兵器でね」
「人類を滅亡させるのですね」
「風水師でもよ」
 自然を操ることを得意とするこの職業の者でもというのだ。
「台風とか地震を起こせるなんてね」
「星の方でないと無理ですね」
「流石に」
「それもかなりの力を必要とするわ」
 起こせるにしてもというのだ。
「動かすこともね、日本の小林千歳ちゃんでもね」
「蝦夷の星の方ですね」
「それこそ災害も自在に操れるとか」
「その操るには相当な力が必要で」
 そうであってとだ、デリーロは二人に話した。
「ちょっと気を抜くとね」
「操れなくなり」
「大惨事にも至りますか」
「そうみたいよ、そんな凄い人がそうそういるか」
 この世界にというのだ。
「そのこともね」
「有り得ないですね」
「冷静に考えますと」
「そうよ、その影の世界政府も」
 そう言われる存在もというのだ。
「あたし達とか訳のわからない委員会とか他の知的生命体の操り人形とか」
「色々ですね」
「発言の都度変わりますね」
「そうしたことをいつも喚いている人は」 
 それこそというのだ。
「治ることはね」
「ないですね」
「最早」
「ええ、そやから入院させたら」
「一生ですね」
「そのまま入院ですね」
「どうせ入院しても変わらへんし」
 やはりちょっとしたものを見聞きしただけで人類滅亡と喚き散らすというのだ、こうした人物は起きた世界の日本では漫画雑誌の編集者をしていたという。
「そやからね」
「最早ですね」
「もうずっといてもらうわ」
「そうしたところに」
「そうした人はね、ほなね」
 デリーロはあらためて言った。
「これからね」
「他の星の方々とですね」
「外交を進めていきますね」
「そうしていくわ」
 オクラホマ州のガーランド、ニューメキシコ州のオコナーととだ。そして実際にデリーロは彼等との外交を進めていくのだった。


第三百五十二話   完


                     2024・5・1
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