第12話:農村搭載機動キャノンガリオン船『スイゲン』登場!
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
識過ぎるだろう!
だが……豊臣秀吉は自分の目を疑った……
水源に襲われたと思われる港町近くに櫓を築かせてそこから望遠鏡で覗いて視たが……何じゃこの大きさは!?そして非常識さは!?
敵船の甲板の上に乗っていたのは、正に農村だった!
「あれが……水源?」
甲板に農村を乗せた鉄甲船が備えた大筒で港町を砲撃しているのだ……悪夢かこれは!?
しかも……
「お願いです。ムソーウ王国自慢の突撃戦法をもってあの島を!」
あの馬鹿デカい鉄甲船の頭は北条氏政より賢い様で、
「何をしているのですか!早く、早くあの島を沈めて下さい!」
あえて自分達の破壊力を魅せ付ける事で、籠城戦が得意だと過信する堅城の欠点である長期戦を封じて短期決戦に持ち込んで来おった!
現に……例の使者は豊臣秀吉にさっさと農村を乗せた鉄甲船を沈めろと叫ぶ。
いや……流石にそれは……
「ごめんなさい……時間を下さい」
その途端、豊臣秀吉を役立たずと見下した使者からの罵声が飛ぶ。
「あんた……あんたはムソーウ王国の誇り高い将校じゃなかったのか!この期待外れの嘘吐きー!」
腹ただしくはあるが……あんな化物相手に無策で突撃して配下の兵士達を無駄死にさせる訳にはいかんのだ……
許してくれ!
結局、カイジンニキス港国の港町の惨劇を聞かされ、農村搭載機動キャノンガリオン船『スイゲン』に行く破目になってしまったヨツメ。
「流石……仕事が遅いだけあって到着も遅いですねぇ?」
「ふざけるなメッガーネ!貴様はのうのうとスイゲンの市長をしてりゃあ良いんだよ!」
「ふざけるな?ベネット男国で行われた『エラ寸止めの刑』が悪ふざけじゃないと?」
その途端、ヨツメが悔しそうかつ恥ずかしそうに両手で股間を隠す。
「ど……どの道あの糞女は俺に取っ捕まって全裸で地下牢生活なんだ。テメェがしゃしゃり出る程の隙間はねぇんだよ!」
だが、メッガーネと呼ばれた男性はヨツメの言い分を一蹴する。
「その割には負けが過ぎませんか?ベネット卿戦死の噂もありますからね」
返す言葉も無く、ただ悔しそうに両手を力強く握るだけのヨツメ。
「あぁー、忘れていました。既に指令書に書かれていると思いますが―――」
ヨツメは、スイゲンに到着してしまってもなお、指令書に書かれたある事だけは認めたくなかった。
「あれは!……無効だ!あの話は!無い!」
「その言葉、イナオリ殿の前でも言えますかな?」
諦めの悪いヨツメは、指令書の内容に対するある疑念を口にした。
「あの指令書、本当はお前が偽造したんじゃねぇのか!」
だが、メッガーネはそれを否定する。
「だとしたら、何でわたくしが『代理』なのです?」
「ぐっ!」
「それに、あのハンコをどうやって盗めと?」
「ぐっ!」
そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ