第一章
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ます」
「いいわね。楽しんできてね」
「お土産楽しみにしていて下さいね」
「いいわよ、そんなの」
百合子は笑って隆一のそのことはいいと返した。
「私に買う分だけ楽しんできてね」
「けれどそれだと」
「だって隆一君の卒業、進学記念じゃない」
彼のものだからだというのだ。
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