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金木犀の許嫁
第二十二話 里帰りの準備その九

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「まことにです」
「気を付けないといけないですね」
「食べ過ぎには」
「そうですね」
「そのことをです」
 くれぐれもというのだった。
「守っていかないと」
「太りますね」
「多少ならいいですが」 
 太ってもというのだ。
「それが過ぎますと」
「身体にもですね」
「悪いので」
 それ故にというのだ。
「ですから」
「普段からですね」
「注意しています」
 そうだというのだ。
「私は」
「そうですか」
「ワインにも合うので」
「それならですね」
「尚更です」
「ああ、ワインが進むと」
「アイスクリームもです」
 こちらもというのだ。
「どちらもになり」
「それで、ですね」
「尚よくないので」
「ワインもカロリーあるので」
「ですから」
 尾の為にというのだ。
「まことにです」
「気を付けないと」
「はい」
 非常にというのだ。
「注意しまして」
「それで、ですね」
「そうしまして」 
 それでというのだ。
「食べています」
「そうですか」
「ですが時々なら」
 それならというのだ。
「いいですね」
「そうですね」
「そうです、あとです」
「あと?」
「最近この街で妙な噂がありますね」
「噂ですか」
「吸血鬼それも人を襲うものが出るとか」
 怪訝な顔で言うのだった。
「噂があるとか」
「吸血鬼ですか」
「赤髪の」
「赤髪の吸血鬼ですか」 
 白華はそう聞いて話す幸雄に目を瞬かせて言った。
「そんな吸血鬼もいますか」
「何でもユダの末裔という」
「ユダ、ですか」
「キリスト教の」
「キリストを裏切った」
「あのユダの血を引くという」
「それでユダの末裔ですね」
 白華はその名前の由来はわかって頷いた。
「そういうことですね」
「はい」
 幸雄もその通りだと答えた。
「その吸血鬼は」
「そうした吸血鬼もいますか」
「その吸血鬼がこの街にです」 
 神戸にというのだ。
「出たとか」
「神戸といえば牛女ですね」
 白華はこの妖怪を話に出した。
「やはり」
「そう思われますね」
「はい」
 幸雄にまさにと答えた、この妖怪は件という人面牛身の妖怪の逆であるがそれでも予言すると言われているそうだ。
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