第十九話 最初の決戦その十三
[8]前話 [2]次話
「それぞれのチームの中だけでなく」
「お互いのチーム同士でも連携しないとね」
「へい、今以上に」
こう結月に応えた。
「強くなって勝とうと思ったら」
「そうしないとね」
「全くでさあ」
「だったら訓練は」
「それぞれのチームの連携もでやんすよ」
「していきましょう」
「そうしやしょう」
「凄い訓練になりそうだな」
桐生はしきりに頷いて言った。
「俺達の今度のそれは」
「いや、何でもない」
トリンが言ってきた。
「これまでの戦い、訓練のことを思えばな」
「そうなんだ」
「思い出してみるんだ」
トリンは桐生に穏やかな声で話した。
「私達のこれまでの戦いを」
「それに訓練を」
「凄かったよ」
桐生は即座に答えた。
「どちらも」
「そのことを想えばだ」
「俺達の今度の訓練も」
「何でもない」
こう言うのだった。
「最早な」
「これまでのことを思うとか」
「そうだ、だからな」
トリンはさらに言った。
「特に恐れることなくだ」
「訓練をすればいいか」
「そうなる」
「そうですね」
ウルシェードはトリンの言葉に頷いて言った。
「私達のこれまでの戦いは」
「そして訓練もね」
福井も言ってきた。
「もうね」
「かなりでしたね」
「だからね」
「もうどんな訓練でもですね」
「それこそね」
まさにというのだ。
「何でもないわ」
「そうなりますね」
「死ぬことはないわ」
福井はこうも言った。
「もうね」
「ですね、それこそ」
「どんな激しい訓練でも」
そうであってもというのだ。
「死んでたらね」
「もうとっくにですね」
「私達死んでいたわ」
「そうでしたね」
「確かに」
津古内は二人の言葉に頷いた。
「これまでのことを振り返ったら」
「何でもないね」
「うん」
まさにというのだった。
「本当に」
「ええ、それなら」
福井は津古内の言葉を受けて言った。
「訓練しましょう」
「皆で」
「そうして今以上に強くなりましょう」
「そうなろう、そして今度は」
「今回よりも満足に戦える様になることね」
「我々自身も強くなり」
トリンはそれでと話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ