第三章
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「そして誠実に」
「誠実ですか」
「告白すればいいとのことです」
「そうすればいいんですね」
「はい、出会えたその人と」
こう俺に話してくれた。
「そう書いています」
「わかりました」
俺はここまで聞いて頷いた。そうしてだった。
この日はそれで占い師さんにお金を払って電車に乗って家に帰った。その夜にだ。
占い師の人が夢に出た。詳しい内容はわからなかった、夢にはよくあることだがそうした夢を見てだ。
俺は起きてからあの人が気になっていることがわかった。それからだ。
毎日、わざと夜にその人がいる時間に駅前に来て挨拶をした。時々色々理由をつけて占ってもらった。そうしたことを続けているうちにだ。
俺ははじめてあの人に会った日に一緒に飲んでいたツレにだ。この日は講義の合間にだ。こう言った。
「好きな相手がな」
「できたのかよ」
「ああ。大学の人じゃないけれどな」
「で、御前はどうしたいんだよ」
ツレは俺に尋ねてきた。俺達は今大学の中にある自動販売機のコーナーの席に二人並んで座って紙カップのコーヒーを飲んでいる。その中で俺に尋ねてきた。
「一体な」
「俺か?」
「ああ、御前はどうしたいんだよ」
「欲しかったからな」
俺はブラック砂糖抜きを飲みながら答えた。ツレはカフェオレだ。
「やっぱりな。こうなったらな」
「コクるんだな」
「そうしたいな」
「じゃあすればいいだろ」
ツレは足を組んでいた。その姿勢で自分のカフェオレを飲みながら屈んだ姿勢になっている俺に対して言ってきた。カフェオレの香りを漂わせながら。
「それだったらな」
「そうか。それじゃあな」
「迷う必要ないだろ。で、相手は大学の人じゃないのかよ」
「年上でな」
「彼氏持ちとかじゃなかったらいいだろ」
そうした条件付きでもだ。それでもだというのだ。
「コクれよ。当たって砕けろだよ」
「そうするべきだよな。じゃあな」
「ああ、応援はしてやるぜ」
ツレは笑って俺に言ってきた。今度はこう。
「それで彼女ゲットしろよ」
「そうすか。じゃあ今日にでもな」
俺はツレに背中を押してもらってそれでだった。決めた。
それでだ。その日もその人のところに来てだ。尋ねた。
「ある人にプレゼントしたいですけれど。花束を」
「どうした花がいいかですね」
「ちょっと占ってもらえますか?」
「わかりました」
占い師さんは微笑んで俺に答えてくれた。そうしてだった。
またカードを十字型に十枚置いてそれを見てだ。こう俺に言ってきた。
「薔薇ですね」
「薔薇の花束がいいんですね」
「色は赤です」
赤薔薇、それがいいと教えてくれた。
「赤薔薇の花束がいいですね」
「わかりました。じゃあ赤薔薇を」
俺は占い師さんの
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