第二章
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「ここもそうだから」
「今食べているお店以外も行っていいわね」
「勿論よ、ただ一杯で結構お腹膨れるでしょ」
「だから毎日お昼に来るわ」
「その意気よ」
一葉はエディタに笑顔で応えた、この時は笑顔であったが。
エディタはラーメン一座を制覇してから難波のラーメン屋を食べ歩き休日もそれを行って毎日一色は食べてだった。
インスタントラーメンまで調べて食べはじめた、一葉はそんな彼女を見て言った。
「流石にね、塩分と脂肪が多いから」
「身体に悪い?」
「外見は変わらなくてもね」
それでもというのだ。
「だから他のお料理も食べて」
「すっかりラーメン好きになったわ」
「ラーメンもいいけれど他の日本料理もね」
こう言って今度はうどんや蕎麦、鍋、特に野菜料理を紹介した。するとエディタはそちらも好きになってだった。
ラーメンばかり食べない様になった、それで一葉を自分のマンションに招いて野菜が大量に入った粕汁と焼き魚を振る舞いつつ言った。
「いや、ラーメンもいいけれど」
「他の日本料理もいいでしょ」
「ええ、だからね」
それでというのだ。
「こうしてね」
「他のものも食べる様になったわね」
「野菜のおひたしとか好きになったわ」
「いいことよ、ラーメンもいいけれど」
「偏食は駄目よね」
「やっぱりね、けれど時々ならね」
「ラーメン食べてるわ」
エディタは粕汁を食べつつ笑顔で応えた。
「そうしているわ」
「時時ならいいわ、じゃあ健康的にね」
「食べていくことね」
「ラーメンもその中に入れてね」
「日本にいる間はね、けれど日本から離れても」
エディタはそれでもと言った。
「ラーメン食べたいわ」
「じゃあインスタントにする?」
「調べたら欧州でも最近は結構インスタントラーメン出てるし」
「そっちを食べるのね」
「そうするわ」
今は粕汁と煮魚を食べつつ答えた、当然白いご飯も食べている。エディタは今はラーメン中毒ではなかった。好きだが日本料理全体が好きになっていた。日本料理は栄養バランスがいいのでその分健康にもなった。
ラーメン中毒になった外国人 完
2024・6・18
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