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星河の覇皇
第八十六部第五章 傍目に見つつその十七

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「裁判所もだ」
「法律に基きですね」
「連合のそれに従い」
「そして判決を出す」
「そうなのですね」
「そうする」
 この国はというのだ。
「まさにな」
「左様ですね」
「あの国はそうですね」
「いじめについても」
「そうしたことが可能ですね」
「マウリアではアウトカーストの者はそれどころではない」
 いじめで済まないというのだ。
「最早な」
「全くです」
「何しろ無視されています」
「そこにいても石と同じです」
「そうした扱いです」
「当然石ではないが」
 それでもというのだ。
「その様にだ」
「扱われてきました」
「いじめどころではなかったです」
「完全にいないものでした」
「そう扱われてきましたから」
「法律でもそうなっていたのだからな、だから連合の差別なぞだ」 
 マウリアのアウトカーストの者達から見ればというのだ。
「ぬるま湯の様なものだ」
「差別は存在してです」
「差別主義者もいても」
「それでもですね」
「緩やかなものですね」
「そのことを実感した、彼等はその面でも恵まれている」 
 差別の面でもというのだ。
「やはりな」
「ただ豊かなだけでなく」
「その面からもですね」
「連合は恵まれた国である」
「副主席はそのことを実感されましたか」
「強くな、実は連合にだ」
 その国にというのだ。
「そのまま入ってだ」
「そうしてですか」
「住みたい」
「そう思われましたか」
「そして連合市民になりたい」
「その様にもですか」
「微かだが」
 それでもというのだ。
「思ったことはな」
「事実ですか」
「連合を旅された時に」
「実際に思われましたか」
「そうでしたか」
「真実を言えばな」
 まさにそうすればというのだ。
「そうなる」
「そうですか」
「連合にはそこまでの魅力がありますか」
「あらゆる面で豊かであるので」
「副主席にしても」
「何しろアウトカースト層でもだ」
 マウリアでは絶対と言っていいまでに差別されているがというのだ。
「ほぼだ」
「差別されない」
「そうした国なので」
「だからこそですか」
「そうも思った、だが」
 それでもというのだ。
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