第一章
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の話を聞いてだ。俺は少し考えてから答えた。
そのうえでこの日はしこたま飲んで食って腹は満足させてからだ。俺は駅前に向かった。家に帰るついでにそこに寄ったという意味もあった。
それで駅前の片隅を見るとだ。そこには。
黒く長い服、本当に魔女みたいな服を着て帽子を被っている。それが三角の淵の長い帽子でそれもまた魔女のそれみたいだった。
その魔女を見てだ。俺は一人呟いた。
「何かあの人ならって感じだな」
占ってもらえそうだと思った。それでだ。
その黒い服と帽子の人に言った。ここまでは婆さんだと思っていた。
だが声をかけて返って来た返事はだ。こうしたものだった。
「お仕事でしょうか」
「あれっ、婆さんじゃねえのかよ」
「祖母でしたら仕事場を変えました」
そうだとだ。若い、俺より二つか三つ年上の感じの女の声が返ってきた。
「それでここは私が」
「あんたの受け持ちになったのかよ」
「はい、そうです」
こう俺に言ってくる。けれど顔は見えない。帽子の淵に隠れてだ。
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