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「空娘」空を守るもの
第10話 私の夜 【艦娘視点】
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私の目の前は白に染まった。
微かに私の司令官の声がする。
私の司令官。
「こんにちは」
「よろしくな。」
なんだか胸騒ぎがする。
ドキドキとかじゃない。懐かしいような…
昔出会った友達とまた出会った時のような
とても懐かしい。
「司令官」
「なんだ?」
「私…活躍出来るでしょうか。」
「できるかは分からないけど、できるだけ頑張ってくれ。」
「はい…分かりました」
執務室の大きなドアを開ける。
ゆっくりと音を立てながら空いていくドアは、何がドキドキするものだ。

「ん、F15先輩ですか?!」
「その声は…」
「F22です!声で分かりました!F15先輩ですね!」
「まあ、うん。そうだけど…」
説明しよう
艦娘になる前でも、魂自体はあるため、通じることが出来るのだ!
「F15先輩!」
「な、なに?」
「お久しぶりです!」
「私も、お久しぶりです。」
「ま、まあそうグイグイ行かずにさ」
「それもそうですね。」
「俺は用事で出かけるから」
やっとわかった。この胸騒ぎの原因は、
F22と再び出会えるということだったのだ
「司令官、行くんですか?」
「大本営に呼び出されたからな。」
「分かりました…了解です」
「すぐ戻ってくるから、ちょっとまっててくれ」
自分が建造された直後に遠征なんて、なんだかタイミングがいいのか悪いのか…
とにかくいまは、F22と関係をよくしよう
「新しい空娘か?」
「誰ですか?」
「SU27だ。聞きなれない声が聞こえたもんでな。
ところで提督はどこに行った?」
「提督なら大本営に呼び出されていま行きましたけど」
「この資料を出したいんだけどな。まあいい。用はないからな、
去る。」ガチャ
「お疲れ」
「へいへい」

「さてとF15先輩、こっち来てください」
「…ん…分かった」
「…」
「?」
「F15先輩、ここでしか言えないことなので小声で言いますね。」
「…?」
「私は提督が大好きです。邪魔するやつはこの戦争が終わったら殺そうと
考えているのです。なのでF15先輩も、一緒に協力してくれない?。」
「私は力になれないよ…それでもいいと言うなら、
私も協力してもいいけど…?…」
「私はF15先輩が好きでこの話をしてるんです、当たり前じゃないですか!
協力して欲しいんです!お願いします!」
「……そこまで言うなら、力になれなくても頑張るよ…。」
「ありがとうございます!」
「ところで、F22が私のことを好きというのは…」
「………」
「なんかごめん…」
「だ、大丈夫だよ。」
「私はタバコ吸ってくるね。」
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タバコは至福だ。
たとえどんなに悲しんでたとしても、
嬉しく、楽しくなれる
とはいえ
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