第七百五十五話 ドラッグその十二
[8]前話 [2]次話
「わからないわ。お金もかかるし」
「お金な」
ダンはその話にも注目した。
「安く手に入る場合もあるな」
「ええ、残念なことにね」
「麻薬が安く手に入る様ならな」
「終わりよね」
「もうその地域はな」
深刻な顔で言うのだった。
「治安が壊滅的だ」
「そう言っていいわね」
「連合はそんなところはあるか」
「あるわよ」
エイミーはすぐに答えた。
「これがね」
「あるのか」
「外縁部ね」
そちらだというのだ。
「もう外縁部なくなったけれど」
「あそこはか」
「もう連合にあっても」
「国境の外でな」
「無法地帯だったでしょ」
「ああ、変な奴等が逃げて込んでな」
「そうしたところだったから」
エイミーはそれでと話した。
「悪い奴だってやりたい放題で」
「麻薬もか」
「取り締まる法律もないから」
だからだというのだ。
「酷い場合物々交換でね」
「麻薬が手に入ったんだな」
「そうした場所でね」
「そんな風になっていたか」
「ええ、あっちはね」
「もうそうなったら終わりだな」
「連合にもスラム街あるけれどね」
このことは事実だ、この国にもそう呼ばれる地域がありそこで所謂貧困層と呼ばれる人達が暮らしているのだ。
「落書きだらけで麻薬も出回っていて」
「治安も悪くてな」
「汚いとかね」
即ち不衛生ということだ。
「そうした場所はないでしょ」
「スラム街でも皆普通の家で暮らしてな」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「商いもね」
「しているな」
「そうでしょ」
まさにというのだ。
「だからね」
「それでか」
「スラム街といっても酷くないけれど」
連合領内ではだ。
「外縁部はね」
「そうだったんだな」
「麻薬だってね」
「フリーか」
「そうよ」
「そんな場所いたくないな」
ダンは眉を顰めさせて述べた。
「絶対にな」
「私もよ、法律ないから」
「そんな場所にいたらな」
「すぐ殺されるわよ」
「そうなって終わりだな」
「そんな場所にいたらね」
こうダンに話した、するとそこにテンボとジャッキーが話に入ってきてそのうえで言うのであった。
ドラッグ 完
2024・3・9
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ