第七十話 妖精王その三
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「始皇帝さんでもな」
「あの人も神霊さんになってるが」
「人やった時はな」
「ちっぽけやったか」
「所詮人やった」
「中国を統一して治めた時はか」
「確かに凄い人やったが」
このことは事実だがというのだ。
「統一を維持して後の中国を形成する多くの政を行った」
「それは凄いことや」
「しかしな」
かなりの功績があろうともというのだ。
「それでもや」
「人は人やな」
「神霊さんとはちゃう」
「それはもう絶対やな」
「人の神霊の違いは絶対や」
こう言うのだった。
「ほんまな」
「そうやとな」
「もうその世界に行くことは」
神霊達の世界である神界それぞれの神霊達の神話系統によって分かれているその世界に行くことはというのだ。
「ほんまな」
「容易である筈がないな」
「そや、しかしな」
「それでもやな」
「不可能かっていうと」
「そうでもないな」
「行くことは出来る」
難しいことであってもというのだ。
「努力したらな」
「出来るな」
「そうなのよね、あたい達でもね」
アレンカールも言ってきた。
「かなり難しくてもね」
「行こうと思えばな」
「行けるから」
だからだというのだ。
「どうしても行きたいなら」
「行けるな」
「そうよ、それでね」
そのうえでというのだ。
「この塔はね」
「それぞれの神霊さん達が来られてな」
「あたい達と戦ってよ」
「試練を与えてるな」
「そうした場所よ」
こう話すのだった。
「ここはね」
「そやな、言うならそれぞれの神界の出張所やな」
施はアレンカールの話を受けてこう返した。
「この塔は」
「それぞれ来られてるからね」
「そうなるな」
「そうね」
アレンカールも確かにと頷いた、
「この塔はね」
「そやな」
「神界そして神霊さん達の出張所よ」
まさにというのだ。
「それでね」
「自分等はやな」
「その中にいるのよ、思えば凄いことね」
「あらゆる神界の神霊さん達の出張所、言うならば接点やな」
「それぞれの神界のね」
「そこにおるんやからな」
「そやからね」
施にさらに話した。
「思えばここにいても殆ど時間を消費せえへんのもね」
「当然やな」
「神霊さん達の場所やからね」
この塔はというのだ。
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