第七十話 妖精王その二
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「それでそれはな」
「他の神界もやな」
「そやからな」
だからだというのだ。
「それは特別な儀式やないとな」
「出せへんからな」
「ゲートはな、それでな」
その為にというのだ。
「ほんまな」
「容易に行くことは出来んな」
「そや」
まさにというのだ。
「こっちからはな」
「特別な世界やな」
「神霊さん達はな」
「特別な存在やな」
「そやからな」
それだけにというのだ。
「その方々がおられる世界に簡単に行けるか」
「それはな」
「そんな筈がない」
それこそという口調で言った。
「そこはな」
「どうしてもやな」
「それで寝たらこっちの世界に来られてもな」
「起きたら戻れて」
「そやけどな」
「神霊さん達の世界には」
「簡単に行ける筈がないわ」
「ゲートは渦やったり泉やったり扉やったりして」
トウェインはゲートの話をした、それが具体的にどういったものであるかはこの世界ではよく知られていることなのだ。
「虹もやが」
「出て来てもな」
「それは神霊さん達が出すもんであって」
「自分等は出すのはめっちゃ難しい」
「幾ら力があってもな」
それでもというのだ。
「神霊さん達の領分には人はや」
「そうは近付けんな」
「人は人や」
トウェインは所詮はという口調で言った。
「ほんまな」
「神霊さん達やないな」
「ゲートもかなりの力が必要でな」
それを出すことはというのだ。
「相当なもんやが神霊さん達から見たらな」
「些細なもんやな」
「力の中でな」
神霊達のそれのというのだ。
「ほんまな」
「些細なもんやな」
「そやから人でも出来るが」
それが相当難しい高度なものでもというのだ。
「そやけどな」
「神霊さん達のやることにはな」
「もっと凄いもんが一杯あって」
「人では絶対出来んもんも多いな」
「そや」
こう施に話した。
「ほんま人はな」
「人でしかないな」
「所詮と言えば」
「所詮やな」
「ちっぽけなもんや」
人はというのだ。
「神霊さん達から見たらな」
「どんな偉大な人でもやな」
「それこそ自分の国のや」
施に顔を向けて話した。
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