第一章
[2]次話
お母さんの取り合い
八条グループが経営している茨城県のあるショッピングモールの中でだ。
小さな子供達が騒いでいた、その話しているのを聞くと。
「お母さんカレー食べに行こう」
「お母さん絵本買おう」
男の子と女の子が母親と思われる優しそうな顔立ちでふわりとした茶色がかったセミロングの髪の毛で小柄で水色の袖のないロングスカートのワンピースを着た三十代に入ったばかりと思われる女性を挟んで彼女に言っていた。
「だから本屋さん行こう」
「お昼だしご飯にしようよ」
「お兄ちゃん駄目よ、まだ早いわ」
「本屋さんなんか後でいいだろ」
「ああ、お母さんの服の袖引っ張って」
それを見た休憩中のモール内のうどん屋の店員久保薊が呟いた、セットした長い黒髪と眼鏡が印象的で切れ長の大きな目ときりっとした口元も目立つ。背は高くスタイルがいい。
「取り合いね」
「今日休日だからね」
同僚で一緒に休んでいる須藤環奈も言った、茶色がかった長い髪の毛を後ろで団子にしていて丸い目である。ピンクの唇で丸顔で耳が大きい。やや小柄で胸が大きい。
「ああした光景はね」
「よく見るわね」
「ショッピングモールだとね」
「そうよね」
「子供ってね」
笑顔でだ、薊は環奈に話した。多くの客がモールの中を行き来している。
「よくああしてね」
「お母さんに甘えてね」
「あっち行こうこっち行こうってなって」
「取り合いもするわね」
「そうなのよね」
こう話した、そしてだった。
二人は暫く近くの店でものを見るふりをして親子を見守っていたが母親は夫そして父親と思われる背の高い男性が戻ってきたところで言った。
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