日常の変動
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いーー!!』
『ちぃっ……! 幾らだ喜美!』
何時の間にか色々と混神してきている状況に付いていけなくなりそうだが、そこは騎士としての矜持で、とりあえずいらない話を頭から省いて、会話することにした。
聞いていたら、脳が汚染されるからである。
『ええとぉ……む、"武蔵"と副長は仲がよろしいのですね!?』
『あ? そりゃあ、まぁ、一応、修行をしてくれたこっちの師匠ではあるわけだしな』
『Jud.昔の熱田様は可愛らしい子供でした───以上』
おお……! と女性陣と一緒に盛り上がる。
何というかクラスメイト以外でのクラスメイトの評価というのは気になるものなのである。
しかも、相手が自動人形とはいえ大人ならば尚更である。
『ど、どんなんでしたか"武蔵"さん! い、いえ! 私はその興味とは言ってもあれですよ!? 幼馴染としてですからね!?』
『Jud.熱田様は昔は素直な子供で、自分達に訓練をして欲しいと願ってきたので、ここは自動人形の見せ所だと思いまして。難易度はと聞くと地獄クラスでいいぜとの事でして───以上』
『ふんふん!』
『だから、自分も自動人形的な素直になろうとして、私があちらを少々見てくださいと言って、素直にそちらを見たシュウ様に素直にその背中を押して、武蔵から落としてしまったりしましたね。武蔵地獄滑りです───以上』
『……シュウ君……あの……辛かったら何か言ってもいいんですからね……?』
『……シュウ殿。後でジュースを奢るで御座るよ……』
『な、何だよオメェら!! まるで俺が物凄い可哀想な奴みたいな顔しやがって!! ちゃんとその後にやり返そうとしたぞ!』
『Jud.熱田様の剣のブーストで何とか上がってきた後に、何か言いたそうな顔をしていらっしゃったので、今度は落ち着かせようと普通に押しました───以上』
『───解ったかお前ら!! 必要なのは個人で生き残るためのサバイバル技術が全てなんだよ! ヒャッハー弱肉強食ーーー!!』
余りにも哀れな姿にちょっとだけ涙ぐんできた。
ともあれ、今はそんな事をしている場合ではなかったので、皆も切り上げ始めて行った。
今回の"武蔵"の要件はステルス障壁を解除する際の警備みたいなものであった。
それならば、自動人形たちだけでも十分なのではと思ったのだが
『私達、自動人形は公平かつ完璧です。故に作業も公平かつ完璧に進めなければいけません───以上』
『……それはつまり』
全ての情報などを完璧かつ公平に計算してしまう為に突発的な出来事には弱いという事でしょうか……?
自動人形の計算力は人間のそれと比べたら遥かに高い。
人間の計算力を一としたら、自動人形の計算力は百万を超えるかもしれない。だから、戦闘
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