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不可能男との約束
日常の変動
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それは問題があるのではないかと思うのだが、もうやっちゃっているみたいなので遅かった。
表示枠に明らかに違う人物の言葉が乗る。

『ちょっ! ま、待ってください! しょ、小生はこんな所で花と散りたくはない……!』

『もう。諦めなさいよ御広敷。今、鈴が馬用のカンチョーを持ってこようとしているから、皆もしっかり体を抑えるのよー』

『フフフ……まさかロリコンをカンチョーするだなんて、あんまり見たくないような世界珍光景をこの手で起こす事になるだなんて……私、今、伝説を作っている!?』

『あ、喜美。興奮していないで、ちゃんと抑えていてくださいよ。ただでさえ、御広敷君。一応が付くとはいえ男の子なんですから、暴れる力が強いんですから……矢で抑えちゃ駄目ですかね?』

『浅間さんは今日もかっ飛ばしますねー……正直、自分はこんな珍光景に関わりたくないんですが』

『解っているから、言わなくてもいい』

瞬間的に目を閉じた。
本当ならば、表示枠を断ち割りたかったのだが、一応、連絡をしているためにそれは出来なかった。
一応、理性は残っているらしい。
数秒後に溜息を吐いてから、点蔵達とまた話し合う。

『……何時も通りで何よりですわ……』

『ミトツダイラ殿も、もう少し肩の力を抜いてはどうで御座るか』

『気遣い上手だねぇ……そういった所は女子からは好感を持てるような性格だとナイちゃん素直に思うんだけどなー』

確かに、とミトツダイラも思う。
そして、今は普通の会話が出来てますね、と今の状況を思いながらも続ける。

『第一特務はどういった女性が好みなんですの?』

『ああ───金髪巨乳で御座るよ』

『そういった所が、駄目だっていうのが解んねえのかこの駄目忍者は……ああ、駄目だから点蔵なのか……』

『いきなり混神されたと思ったら、駄目だしを速攻でしないで欲しいで御座るよシュウ殿!? し、しかも、結論早!』

余りの突然な乱入にネイトは思わず、表示枠から少し離れてしまった。

い、いきなりビッグチャンス!? で、でも、点蔵とナイトが……!

仕事での連絡であったというのが悔やまれる。
というか、今、思えば直接会わずともこうして表示枠ならば、連絡が取り合えたのではないかと思うが、でも、それだったら不誠実ですわねと結論を出した。
我ながら何とも難儀な性格を……と思いつつ、会話に加わらなければ不審がられると思い、慌てて、表示枠に近づく。

『あれ? どうしたのシュウやん。授業の方に出てたんじゃないの?』

『そうしようと思っていたんだが、ステルス障壁を解くに当たってで、特務クラスが動いているのに、副長の俺がぼーっとしているっていうのも変な話だろ。まぁ、集団としての動きはお前らに劣ってい
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