日常の変動
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驚いた人もいたが、即座に声に籠もる感情から、尋常ではない事態ではない事を悟る。
だから、何かを受け答えようとネイトは口を開こうとしたところ
『サンキュー、鈴。お蔭で俺も確信が持てたぜ』
え、と声をだし、そこでつい息を吸った事によってネイトも知覚した。
これは……工業油の臭い……?
似た臭いで言えば、直政の服などによく付いている臭いなのだが、ここは海上で更に周りにはそんな臭いを発生させるような物はない。
それに、さっきまでしていなかったから、品川にあったのではないとは断言できる。
つまり、ステルス障壁を解除した時に発生したもので
『武蔵の武を担う副長権限を持って、武蔵全員に警戒態勢を促すぜ……!』
副長が表示枠で、武蔵全域に警戒を促しているのを見て、そして、彼の手に剣が降ってきた。
『キルノ? キルノ?』
『おお、それは親友の小動物系の大剣じゃないかぁ! 今度、俺にも可愛がらせてーーー!!』
一瞬の間。
『……? キルノ? ソノキタナイケン……?』
『お、おい親友! その剣、早速去勢するのかとか提案してきたぞ! オメェの躾け間違ってね!?』
『お前が全裸であることが間違ってんだよ馬鹿』
冗談を言い合っている馬鹿達を無視して、ネイトが状況を報告した。
「三征西班牙の襲撃! 数はクラーケン級2にワイバーン級6! 位置は真上五百メートル! ステルス状態からの奇襲ですわ! 総員、副長の言う通り、警戒ーーー!』
どうやら、今日はかなり忙しい一日になりそうだとネイトは走りながら思った。
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