男女の艶やかな思い出……プライスレス
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)ツヅキのAstlerに価格面で勝負にならない。だからこそ既に舗装されてる王都内の道であれば、Astlerでも問題なく走れる。ましてや例の施設とかの細い道はお手の物だろう」
「そ、そうですね……昨晩も彼女に言われて西中央地区の施設に案内されましたけど……道幅的な事を含めましても運転に支障はありませんでした」
「ぼ、僕のM・Hだって、運転に支障は無いよ!」
「当たり前だろう! 整備された王都内の道だぞ! そんな事より、お前は誰とドライブを楽しんだんだよ?」
魔道車でのレジャーは“ドライブ”と言われるらしい。
プーサン社長が教えてくれる(笑)
「ギクッ!!」
「何だ……ルディー君は折角最新の魔道車を手に入れたってのに、一人寂しく“ぼっちドライブデート”だったのかい?」
「ぼ、ぼっちじゃねーし! 超絶美形とドライブしたし!!」
「だから誰だよ!」
気になるわね……“超絶美形”って誰よ?
「あぁ、そう言えばルディーさん。昨日はお昼ご飯を奢って頂きありがとうございました!」
「そ、それ今言う!?」
ちょ、超絶美形ってピパン君の事? 間違っちゃないけど……この話の流れだと美女を連想するでしょう!
「何だ……お前に出来た恋人ってルディー君の事か」
M・H価格ショックから立ち直りつつある大臣閣下が、息子さんの恋人をニヤニヤしながら気にしている。そこも何かありそうね。
「ピパン君……恥ずかしいからって、そう言う話にすり替えないでよぉ〜」
「いやぁ〜……そう言うワケじゃぁ〜無かったんですけどねぇ?(笑)」
取り敢えず一通り冗談を交えて魔道車自慢の話題は片付く。
「……ってワケで、アホみたいに魔道車に金かけても、ピュアなハートの思い出には勝てないって事が証明された」
2台の魔道車を目の前にして綺麗に締め括るプーサン社長。
本当に自慢“大会”を催してるワケじゃ無いのだから、勝者(今回はザルツ)に対して盛大な賛辞(祝辞)は無用なのだが、今回の敗者であるルディー君から心底嬉しそうな表情での拍手が浴びせられる。
これはどっちへ対しての拍手だろうか……魔道車か、私達の進展?
「さて、取り敢えず魔道車の事は置いといて……ピパン。お前の彼女の事をもう少し詳しく聞きたいのだが?」
えっ!? 何それ?? やっぱり何かあるのね。私も知りたい!
「じゃぁ一旦事務所に入りましょうか。私、皆の飲み物を用意するわね」
「あぁ……奥様。私もお手伝いしますわ!」「私も!」
あっ、出遅れた。
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