投げキッスは決意表明!?
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ぁ兎も角さ、僕が今言いたいのは……お前が誰と付き合おうが、誰と結婚しようが、誰と浮気しようが……全然構わないけど、グランバニア人である事を止めるなよって事(笑)」
「その点は大丈夫です。100%のお約束が出来ます……特に“浮気”の件は、俺は絶対にしないですし、祖父という悪い見本が居ますから、注意だけは怠っておりません。お陰で彼女が出来ませんでしたからね(笑)」
「あははははははっ!! 孫のお前が言ってやるなよ!! あはははははっ!! 面白……意外にピパンはユーモアセンスがある! あぁ……面白!!」
如何やらプーサン社長の笑いのツボに入ったらしく、蹲りお腹を抱えて笑ってらっしゃる。
そんなプーサン社長を隣で奥様が困った顔で眺めている。
「笑い事じゃ無かったのに……困った人ねぇ」
と、呟いてしまう。
聞いてしまっているエミヘンさんやアーノさんは、もう少し詳しい内容を聞きたいのだろうなぁ……
女性って、この手のゴシップ(って言うの?)が好きみたいだからなぁ……
お爺ちゃんも可哀想に(笑)
「知ってると思うけど、コイツの爺様って、前の国務大臣……オジロンなんだけど、あのジジィ……自分の娘よりも若いメイドに手を出しちゃってさ(笑) 別にどっちも当時は独身だったから、浮気でも何でも無いんだけどさ(笑) メイドの方が家庭の都合で故郷に帰る事になって、手放したくないオジロンが騒いじゃって(笑) 娘に叱られてたっけなぁ(大笑)」
お爺ちゃんはその時は確かに落ち込んでたけど、今は未練とか無くなったのかな?
「そう考えると……オジロンさんも浮気はしてないわね。真面目な家庭ね。関心だわ! 彼の甥は、至る所に愛人が居るってのに!」
奥様からの苦言に似た物言いに苦笑いするのはプーサン社長……
「で、でも……この家庭が真面目ってワケじゃぁ無いかもじゃん!」
「ど、如何言う……!」
父さんを見ながらの反論に思わず反応する父。
「今のコイツは、人生の岐路に立っているんだぜぇ!」
「お、俺がですか!?」
何処がだろう?
「1年後にはもしかしたら……アーノちゃんのお腹の中から新たなる命が誕生するかもしれないじゃん!?(笑)」
突然名前を出されて驚いたアーノさんだが、ノリが良い(流石はドラマー)彼女はすかさず隣に立ってた父さんの腕に抱き付き「将来安泰ですわ?」とか言っちゃう。
それを見たプーサン社長が、またお腹を抱えて笑い出す。
父さんの言い訳(?)は掻き消されるのであった。
ピパンSIDE END
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ