第八十一話 大教会でも一緒その十七
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その娘は私に笑顔で言ってきました。
「あの人お姉ちゃんと仲いいわね」
「そうかしら」
私は思わず笑って応えてしまいました。
「ただの後輩よ」
「後輩?」
「そう、年下のお友達かしらね」
言うならです。
「一列兄弟なら弟ね」
「弟さんなの」
「そうなるかしらね」
「そうなのね、何かね」
私にこう言ってきました。
「あの人ずっとお姉ちゃん見てたから」
「そうなのよね、いつもなのよ」
ちょっと苦笑いになってしましました。
「あの子はね」
「ずっとなの」
「お姉ちゃんのところに来るのよ」
「そうなのね」
「不思議なことに」
私は苦笑いのままお話しました。
「そうしてくるのよ」
「それ私わかるわ」
女の子は笑って私に言ってきました。
「よくね」
「そうなの?」
「うん、けれどこうしたことは言っちゃ駄目だってね」
その様にと私にくすりと笑って言ってきました。
「お母さんに言われてるから」
「言わないの?」
「誰にもね」
「そうするのね」
「うん、けれどね」
それでもというのでした。
「お姉ちゃんあのお兄ちゃんと仲良くね」
「それはね」
私もでした。
「そうさせていってもらうわ」
「そうしてね」
「是非ね。毎日会うし」
新一君の方から来てです。
「だからね」
「そうしていくのね」
「ええ、後輩君だから」
そうした間柄だからです。
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