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夢幻水滸伝
第三百五十二話 テキサス州を統一してその九

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「衝突がないなら」
「そうよね、ほんまに」
「あの方についてはわかりましたが」
 それでもとだ、マスターは心配する顔でデリーロに言った。
「オコナー様については」
「学年が違うからね」
 彼についてはだ、デリーロはこのことから話した。
「その分会わないことが多くて」
「それで、ですね」
「ガーランド程付き合いがあらへんのよ」
「そうですか」
「ただあの子とも仲はええから」
 このことも言うのだった。
「そやからね」
「衝突はないですか」
「そう思うわ、ほな外交もね」
「していきますね」
「ええ、そしてね」
 そのうえでというのだった。
「テキサス州の統一をね」
「進めていきますね」
「そうするわ」
「そうされますか」
「ええ、それと共にね」
「外交もですね」
「他の州とのそれも進めていくわ」
 こう言ってだった。
 デリーロは内政とテキサス州での勢力拡大だねでなく他の国や州の勢力との外交も本格化させていった。
 そしてだ、すぐにだった。
「メキシコと国交を樹立してです」
「即刻友好関係を結べましたね」
「ルルフォ様もそれを望んでおられて」
「即座にでしたね」
「よかったわ」 
 デリーロはその状況によしと頷いた。
「メキシコと友好関係になってね」
「左様ですね」
「やはり敵は少ないに限ります」
「それが第一です」
「まことに」
「ええ、それでメキシコと交易をね」
 そちらをというのだ。
「大々的にね」
「行っていきますね」
「そうしていきますね」
「これからは」
「そうするわ、ただお互いにね」 
 デリーロは自分だけでなくルルフォのことも考えて話した。
「攻め込むつもりは最初からないわね」
「デリーロ様はテキサスに専念され」
「アメリカでどうかとお考えで」
「ルルフォ様はメキシコですね」
「お互い他の国に入るおつもりはなく」
「友好条約の締結も順調に進みましたね」
「お互いに野心がないなら」
 それならというのだ。
「平和にことが進むわね、それにあたし起きた世界ではルルフォさんとも親しいのよ」
「そうなのですか」
「そちらではお親しいのですか」
「今は別々でも」
「そうなのですね」
「学年はちゃうけど」 
 それでもというのだ、起きた八条学園高等部ではデリーロは二年生でありルルフォは三年生であるのだ。
「同じメキシコ系だからね」
「メキシコ系アメリカ人ですね」
「デリーロ様はそうなのですね」
「そしてルルフォ様はメキシコ人」
「同じですね」
「スペイン語でお話出来るからね」 
 このことがあってというのだ。
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