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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
相手を滅ぼす事の意味
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飛ばされます。
かといってメラミを唱え、カンダタ・モニカさんに当たり消し去るわけにもいかないですからね…
“大は小を兼ねる”と言いますが、アレは間違いですね。魔法力が大きい事でこれ程不便を被るとは思いませんでした!



2.30分苦しい思いをしていると、突如強烈な閃光と共に『ドドーン!!』と炸裂音が鳴り響く!
振り向くとバラモスゾンビに巨大な雷撃が突き刺さっていた。
そして、その前には手を取り合っているお兄ちゃんとアルルさんの姿が…

「あ、兄者ぁぁぁ!!」
崩れ落ちるバラモスゾンビを目の当たりにして、悲鳴を上げるブロスが…
こんなチャンスを逃してはならない!

私のメラゾーマとウルフのベギラゴンが同時に炸裂する!
更に魔法の炎が消え去らないうちに、カンダタ・モニカさんが連続で攻撃を喰らわす。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

トドメだった…
これ程の連撃を喰らっては、ブロスとてひとたまりもない。
苦労したが勝つ事が出来たのだ。

だがまだ息のあるブロスは、既に事切れたバラモスゾンビへと手を伸ばし、兄の死を悲しむ。
誰でも家族が目の前で死ねば辛いのだ…
敵とか味方とか…人間・魔族も関係ない。
戦って相手を殺せば、誰かが悲しむ事になる…

ゲームでは気付く事のない事だ…
何だか悲しくなってきた…
もう息をしていないバラモス兄弟を見て、私はどうして良いのか分からなくなっている。

でも私にはウルフが居る。
悲しむ私を見て、彼は優しくキスして告げる。
「さぁ…今は仲間の心配を…」

そうだよね。
悲しむのは後で良いよね。
それに私には優しい彼が寄り添ってくれるんだもんね…悲しんじゃダメだよ。




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