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夢幻水滸伝
第三百五十二話 テキサス州を統一してその三

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「それでよ」
「そうした風になり」
「世界を救うどころかね」
「民に災厄を与える」
「碌でもない存在になるわ」
「だからですか」
「軍は略奪暴行は厳禁で」
 そうであってというのだ。
「一般市民にも民間施設にもね」
「手を出さないですね」
「そしてね」
 そのうえでというのだった。
「降伏した敵軍はね」
「降伏を受け入れますね」
 市長が問うた。
「そうしますね」
「賊やモンスターも受け入れるし」
 降伏したならというのだ。
「当然敵軍もよ」
「そうしますね」
「そして落ち着いたらね」
 その時はというと。
「軍に迎え入れるわ」
「やはり賊やモンスターと同じですね」
「賊は罪が重ければ厳罰に処すけれど」
 そうするがというのだ。
「敵軍の将兵は犯罪者か」
「違いますね」
「そやからね」
 だからだというのだ。
「一切ね」
「処罰しないですね」
「そうしてね」 
 そのうえでというのだ。
「迎え入れるわ、階級はそのままで給与もね」
「そちらもですか」
「我が軍と同じだけ出すわ」
 そうするというのだ。
「その他の待遇もですね」
「同じですね」
「差別はしないわ」 
 決してというのだった。
「かつて敵軍だったとしても」
「それでもなのね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「あたし達の軍に入ったなら」
「待遇は同じですね」
「そうしてね」
 そのうえでというのだ。
「働いてもらうわ」
「そうしますか」
「そういうことでね、ではまずは州の街や村に使者を送って」 
「降伏を促しますね」
「そうするわ」
 こう言って実際にだった。
 デリーロはまずはテキサス州の平野部、海岸地帯まで含めたそちらの街や村に使者を送った。そうしてだった。
 降った街や村はそのまま受け入れた、デリーロは素直に降る街や村は少ないかも知れないと考えていたが。
「これがね」
「多いですね」
「降る街や村が」
「サンアントニオもダラスも降りました」
「そしてオースチンも」
「ブラウンズビルもね」 
 デリーロはヒューストンの市庁舎の中にある会議室の中で会議に参加している勢力の高官達に話した。
「降ったわね」
「コーパスクリスチも」
「そしてラレドも」
「パレスタインもウェーコもです」
「先程マーシャルも降ると言ってきました」
「思いのほか容易によ」
 デリーロはこうも言った。
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