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夢幻水滸伝
第三百五十二話 テキサス州を統一してその一

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               第三百五十二話  テキサス州を統一して
 デリーロは勢力の治安やインフラ、産業が自身のまずはこれ位で土台が出来たというレベルまで整い軍隊もそうなったところでだった。
 勢力拡大に出ることにした、まずはだった。
「州全体の街や村に使者を送るわ」
「そうしてですね」 
 喫茶店のマスター今では相談役の一人となっている彼が応えた。
「降ればよしで」
「そう、降らないとね」
「軍隊を送りますね」
「そして降すわ、その時はね」 
 マスターにさらに話した。
「大鵬や戦車それにね」
「航空機もですね」
「用いるわ、空船はないけれど」
 この兵器はというのだ。
「高価でね。けれど飛行船はあるから」
「飛行船も用いるのですね」
「あれはあれで使えるからね」
「爆撃が可能ですね」
 ヒューストンの市長が言ってきた。
「そうですね」
「そう、だからね」 
 デリーロは市長に話した。
「飛行船もよ」
「用いて攻めますね」
「偵察にもいいしね」
 飛行船はというのだ。
「空を飛べることはこのこと自体が武器よ」
「まさにそうですね」
「そしてね」 
 デリーロは話を続けた。
「戦略はまずはオースチンやサンアントニオを掌握するわ」
「西に進出しますか」
「そうしますか」
「州の平野部の西の方をね」
 そちらをというのだ。
「掌握してメキシコとの境までね」
「勢力を拡大し」
「掌握しますね」
「それから州の北西部に向かうわ」
 そちらに勢力を拡大させるというのだ。
「そうするわ」
「そうされてですね」
「勢力を拡大され」
「そしてですね」
「州を統一するわ」
 その様な戦略を執るというのだ。
「いいわね」
「このテキサス州は広く」
 市長は冷静な顔と声で述べた。
「多くの街や村があります」
「アメリカの中でもね」
「その中でもです」
「この世界でもそのことは同じね」
「はい、そして尚武の趣もです」
 そうした考えもというのだ。
「ありますので」
「独特な州よね」
「デリーロ様もご存知ですね」
「あたしは起きた世界ではテキサス生まれよ」
 デリーロは市長に笑って答えた。
「そしてね」
「そのうえで、ですね」
「ええ、よく知っているわ」
 出身地であるだけにというのだ。
「ほんまにね、そしてね」
「こちらの世界でもですね」
「同じテキサス州だから」
 それ故にというのだ。
「やっぱりね」
「よくご存知ですね」
「そうよ」 
 こう答えるのだった。
「ほんまにね」
「それではですね」
「ええ、そうしたこともね」
 テキサス州の精神的風土もというのだ。
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