第二十二話 里帰りの準備その一
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第二十二話 里帰りの準備
里帰りに誘われてだ、幸雄は言った。
「僕もですか」
「はい、どうでしょうか」
「家族なので」
「そうです」
真昼が話した。
「ですから」
「誘ってくれますか」
「それでなのですが」
「僕が、ですね」
「ご一緒にどうでしょうか」
「宜しくお願いします」
夜空も幸雄に言った。
「一緒にです」
「真昼さん達のご実家にですね」
「いらして下さい」
「そう言われますと」
幸雄は確かな声で応えた。
「僕でよければ」
「ご一緒してくれますか」
「代々の絆がありますので」
「真田家と十勇士の」
「ご先祖様達は誓い合われました」
こう真昼に話した。
「生まれた場所は違いましたが」
「時もですね」
「死ぬ場所と時は同じだと」
その様にというのだ。
「主従だけでなく兄弟そして友人同士だとです」
「誓い合われましたね」
「桃園の誓いの様に」
三国志演義の最初のこの場面の様にというのだ。
「そうしました、その絆はです」
「今もですね」
「生きています」
そうだというのだ。
「ですから」
「幸雄さんもですか」
「お二人の申し出を断ることは失礼ですし」
そう考えられてというのだ。
「それにです」
「その誓いのこともあって」
「お受けさせて頂きます」
「そうしてくれますか」
「はい、それでは」
「五人で、ですね」
「里帰りに参加させて頂きます」
「それでは」
こう話してだった。
幸雄も参加することになった、それで五人で真昼達の実家に帰ることになったがその話が決まってからだ。
夜空は真昼にだ、家でこんなことを言った。
「何かあっという間だったわね」
「里帰りまで?」
「うん、こっちのお家に入って」
そうしてというのだ。
「それでね」
「里帰りまで」
「そうだったわね」
「何かと忙しくて」
そうであってというのだ。
「時間があっという間に過ぎて」
「そうね」
真昼も確かにと頷いて述べた。
「言われてみると」
「そうよね」
「ええ、あっという間だったわ」
真昼もこう言った。
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